米国の実質利回りがドル強気論のさらなる理由-FRB量的緩和でも

11月第1週以降、米ドルの主要 通貨に対する上昇のけん引役となってきた米債券市場が、米ドルの強 気派を楽観的にさせるさらなる理由を提供している。

ブルームバーグの集計データによると、指標の10年物米国債利 回りはインフレ調整後の実質ベースではドイツや英国、日本の同年限 の利回りを上回っている。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長は6000億ドル(約50兆円)の米国債購入を通じて世界の金融シ ステムに大量の資金を供給しているものの、こうした実質利回りの高 さによって米国は外国資本を引き寄せる公算が大きい。

三菱東京UFJ銀行の欧州為替ストラテジー責任者のデレク・ハ ルペニー氏(ロンドン在勤)は、「利回りはドルにとって重要な材料 だ」と述べ、「経済指標に引き続き改善が見られれば、米国の利回り を押し上げるだろう」と指摘した。同氏はドルが来年、対ユーロで

9.3%、対円で9.6%上昇すると予測している。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数はFRBが量的緩和第2弾として国債購入を開始した11月 12日以降に2.6%上昇した。先週末の10年物米国債の実質利回りは

2.15%で、過去10年の平均の1.74%を上回る水準。

10年物国債の実質利回りは米国が日本より1ポイント余り高く、 その差は2009年10月以来最大に接近している。日本の実質利回りは 先週1%で終了、1月8日に付けた今年最高の3.07%から低下した。 ユーロ圏の実質利回りは1月4日にピークの2.49%を付け、先週は

1.05%に低下して終了した。英国は現在0.32%。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE