欧州首脳:恒久的な危機メカニズム討議へ、厳しい支援条件

(声明草稿を追加して更新します)

【記者:Mark Deen】

12月13日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)はブリュッセ ルで16、17の両日開く首脳会議で、財政危機に陥ったユーロ圏諸 国を支援する恒久的な危機対応メカニズムの創設を討議する。欧州 中央銀行(ECB)はこれと並行し、中銀の緊急の流動性供給に依 存する最も脆弱(ぜいじゃく)な金融機関の支援策を取りまとめよ うとしている。

ギリシャとアイルランドの救済にとどまらず、さらに拡大の恐 れのあるソブリン債危機を食い止めようとするEU首脳らの対応 能力に投資家は疑念を抱いている。スペインの10年国債の下落は 6営業日目に入り、今週行われる国債入札が投資家の購入意欲をさ らに試すことになる。

ジェフリーズ・インターナショナルの欧州担当チーフエコノミ スト、デービッド・オーエン氏は「EU首脳らがすぐに事態を収拾 できる何かを用意できるとは思わない」と指摘。「問題は今後も続く だろう。各国だけでなく、銀行も市場から多額の資金調達が必要に なる年明け最初の数週間に市場は大変注目している」と話す。

首脳会議後の声明の草稿は、「ユーロ圏全体の安定を守る安定メ カニズム」を想定した条約修正の批准期限を2013年1月1日に 設定している。メカニズムには財政難国への金融支援に付帯する「厳 しい条件」が盛り込まれるという。

新メカニズムは、今年5月に設定され13年半ばに失効する予 定の既存の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に代わるもの となる。

ECBでは、当局者らは緊急の流動性措置への金融機関の依存 度を減らす方法を模索していることが、ECB政策委員会メンバー、 イタリア銀行(中銀)のドラギ総裁とルクセンブルク中銀のメルシ ュ総裁の先週の発言からうかがわれる。

また、EU当局は域内の救済基金で財政難国の国債購入を可能 にする措置を検討していると、英紙フィナンシル・タイムズ(オン ライン版)が協議に関与する複数の関係者の話として報じた。救済 は必要としないが、借り入れに苦戦している諸国に対し短期の融資 枠を提供することも検討されているという。

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