米国債利回り上昇でも利払いのGDP比率は低下-今後の拡大示唆か

米国債の利回り上昇ペースがここ 約1年で最速となる中、米政府が過去最大の財政赤字穴埋めで支払う金 利分は国内総生産(GDP)に対し2005年以来の低水準となっている。

米財務省のデータによると、利払いコストは今年9月末までの 2010会計年度に4140億ドル(約34兆7500億円)となり、09年度の 3834億ドルから8%増えた。対GDP比率は2.7%と、同3.1%から 低下し、5年前と同水準の低さとなったほか、米国の財政収支が最後に 黒字となった01年の3.6%を下回った。

10年物の米国債利回りは先週、09年8月以来最大の上昇を示し、 価格は下落した。オバマ大統領がブッシュ前政権導入の減税措置の延長 で合意したことから、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和を進 める中で現政権は赤字拡大覚悟で失業率低下に取り組むとの見方が広が ったためだ。

07-08年に米財務次官補を務めたフィリップ・スウェーゲル氏は 「これは政府債務の利払いコストが増え始める転換点だ。債務の規模が あまりにも大き過ぎるからだ」と語る。「金利水準は依然として比較的 低いが、いずれ利払い負担の増加がこの問題でさらなる行動を当局に強 いるだろう」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE