JFEHD株が6月来高値、アジア回復で恩恵とJPモルガン格上げ

粗鋼国内2位のJFEスチールな どを傘下に持つJFEホールディングス株が一時、前週末比3.8%高 の2868円と続伸。6月29日以来、約5カ月半ぶりの高値水準を回復 した。アジア鉄鋼市場が回復する中、輸出比率の高い同社がその恩恵 を最も受けるとし、JPモルガン証券では投資判断を引き上げたため、 今後の業績伸長と株高期待が膨らんだ。

同証の岸本章アナリストは10日付のリポートで、国内とアジアの 鉄鋼市場で循環的な市場回復局面への移行が起きていると指摘した上 で、日本の大手高炉の中で最も輸出比率が高い同社がその恩恵を最も 受けやすい、と評価している。2011年1-3月期を見通すと、国内で は在庫循環が今年末ごろにかけて底打ちする可能性が高く、6月以降 の減産の影響で、鋼材在庫水準は低下してきたという。アジアでは、 中国の旧正月明けを見越し、需要が回復する時期との認識を示した。

こうした状況分析を踏まえ、JFEHD株の投資判断を従来の「中 立」から「オーバーウエート」に引き上げ、11年7月までの目標株価 を2700円から3500円に引き上げた。新たな水準は、10年度末の予想 1株純資産2948円をベースに、セクター平均PBR1倍をやや上回る

1.2倍に相当する。

JFEHD傘下のJFEスチールの10年4-9月(上期)の鋼材 輸出比率は47.2%と、前年同期の45.3%から上昇。同証では、11年 3月期のJFEHDの連結営業利益予想を従来の2050億円から2220 億円(会社側予想は2300億円)、12年3月期を2350億円から2800億 円にそれぞれ見直した。

また、同じく輸出比率の高さが評価され、投資判断を「中立」か ら「オーバーウエート」に変更された新日本製鉄も、一時前週末比

2.4%高の300円と続伸。9月16日(301円)以来、約3カ月ぶりに 300円台に乗せた。

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