香港住宅価格、バブル局面に入りつつある恐れ-JPモルガン

香港では、流動性急増で政府が不 動産市場の沈静化を図る中、住宅価格は「バブル」局面に入りつつあ るかもしれないと、JPモルガン・チェースが指摘した。

ルシア・クォン氏率いる同社アナリストらは10日付リポートで、 域内総生産(GDP)に対する住宅用不動産価格はピークだった1997 年の3.13倍を超え、来年に住宅価格が15%上昇するとの同行予想が 現実となれば、対GDPで3.5倍に「オーバーシュート」する可能性 があるとの見方を示した。

その上で「これは経済成長が資産価格の伸びに追いつかない、な いし流動性のある資金の大半が不動産に流れ込み、他の分野にはほと んど行かないことを表わす」と指摘。「政策と流動性との間の綱引きは 向こう9カ月-1年間続く」との見方を示した。

香港は先月、国際通貨基金(IMF)が同地域の資産インフレは 景気の下降を招く恐れがあると警告した翌日、不動産の転売に追加の 課税措置を導入し、住宅購入の際の頭金の最低割合を引き上げるなど、 ここ1年間続いている住宅価格抑制策を強化した。

ただ、過去最低の住宅ローン金利や中国本土からの購入者増加で 住宅価格が昨年初め時点に比べて50%余り上昇し、1997年の高値を超 えた後で、当局は対策に動いた。また、香港金融管理局(HKMA、 中銀に相当)は香港ドルを米ドルとのペッグ(連動)制としており、 投機抑制に向けた利上げは難しい。

JPモルガンのアナリストらは、当局による予想外の措置は価格 の上昇抑制に向けた断固たる姿勢を示しているが、住宅ローンに頼ら ず、2年以上にわたって不動産を保有する「キャッシュリッチ投資家」 には影響がないと指摘。また、米連邦準備制度理事会(FRB)によ る米国債追加購入で香港への資金流入が拡大し、向こう6-9カ月間 に資産価格の上昇につながる可能性があるとみている。

--Bonnie Cao, with assistance from Richard Frost and Weiyi Lim. Editors: Linus Chua, Malcolm Scott.

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 藤田比呂子 Hiroko Fujita +81-3-3201-8662 hfujita2@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 東京 蒲原桂子 Keiko Kambara +81-3-3201-2359 kkambara@bloomberg.net 記事に関する記者への問い合わせ先: Bonnie Cao in Shanghai at +86-21-6104-3035 or bcao4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Andreea Papuc at +852-2977-6641 or apapuc1@bloomberg.net

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