原油先物相場:順ざや解消、90ドル近辺に上昇で-在庫減観測高まる

原油相場が1バレル当たり90 ドル近辺に上昇したことを受け、石油生産会社は利益確定のため4週間 ぶりに原油先物の売り越しを増やした。これにより2年間続いていた原 油先物相場の順ざやが解消し、在庫が減少するとの観測が高まってい る。順ざやとは、先物市場で期近物より期先物の方が高い状態。

米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告によると、実需家の 原油の先物とオプションの売り越しは7日終了週に13%増加した。

原油先物のヘッジ取引により期先物価格に下押し圧力がかかり、順 ざやが解消した。原油先物2011年12月限が、米リーマン・ブラザー ズ・ホールディングスが破たんした08年9月の週以降で初めて12年 12月限を上回る価格で取引され始め、ヘッジファンドの動きが順ざや 解消の加速につながった。

ドイツ銀行のエネルギー担当チーフエコノミスト、アダム・シミン スキー氏(ワシントン在勤)は「生産会社は原油価格が90ドル近辺に 達したため利益を確定しようとしていると言う。ヘッジファンドは『90 ドル近辺となったがOPEC(石油輸出国機構)は問題にしていないよ うだ。市場は逼迫(ひっぱく)するだろう』と言っている」と指摘し た。

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