米ウォール街:09-10年の収入は過去最高に-救済が支え

米政府の救済措置により立ち直っ たウォール街の銀行大手は、2009-10年の投資銀行とトレーディング 部門の業績が2年間としては過去最高を記録する見通しだ。10年は年 間ベースで史上2番目の高水準になる可能性が高い。

両部門の収入で米上位5行のゴールドマン・サックス・グループ、 JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BOA)、シティ グループ、モルガン・スタンレーは、株式引き受け業務や株式・債券 トレーディングの増加を支えに、10-12月(第4四半期)の業績が前 2四半期をともに上回る公算が大きい。ブルームバーグのデータが示 した。今年通期の総収入は、10-12月期が7-9月期と同水準にとど まった場合でも、09年通期を除き過去最高を記録することになる。

5行が大幅な増益になった背景には、リーマン・ブラザーズ・ホ ールディングスの破綻に続き、08年後半から09年前半にかけて米財 務省の問題資産購入計画(TARP)から計1350億ドル(約11兆3400 億円)の支援を受けたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急 融資プログラムから数十億ドルの資金を借り入れたことがある。それ 以降は低金利やFRBによる債券買い入れの恩恵を受けてきた。

ウォール街の歴史に関する著作があるマンハッタン・カレッジの チャールズ・ガイスト教授(金融学)は「これらほとんどの銀行にと って一生に一度とでも言うべき機会であり、銀行側もそうした認識を 持っていると思う」と指摘。「現在稼いでいる利益を、資本の補強や他 の必要事項に充てることが可能になる」との見通しを示した。

株主への還元拡大も

大手行は、株主への利益還元の規模拡大に着手する可能性もある。 FRBは先月、大手行による増配や自社株買いを認めるかどうかを判 断する際の指針を発表した。

米上位5行の1-9月期の助言や債券・株式引き受け、株式・債 券トレーディングの収入は計937億ドルと、前年同期を約10%下回っ た。前年通期では1278億ドルだった。

銀行によっては投資銀行・トレーディング部門の利益を発表して いないため、各行の業績を比較する際には収入ベースとなる。5行の 広報担当は10-12月期の業績に関するコメントを控えた。

5行の投資銀行・トレーディング部門の収入が総収入に占める割 合は33%。最高はゴールドマンの79%、最低はBOAの21%だった。 各行の届け出資料が示した。

-- Editors: Robert Friedman, David Scheer

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Yoshito Okubo 記事に関する記者への問い合わせ先: Michael J. Moore in New York at +1-212-617-6919 or mmoore55@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: David Scheer at +1-212-617-2358 or dscheer@bloomberg.net

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