米生保の社債保有2兆ドル突破-リスクテーク拡大でリターン向上狙う

米生命保険会社の社債保有が6年 ぶりの高い伸びを記録した。事実上のゼロ金利を背景にリスクテーク 拡大でリターンを押し上げようとしている。

米連邦準備制度理事会(FRB)が先週発表した統計によると、 7-9月(第3四半期)の生保の社債純購入額は季節調整済み年率換 算で1654億ドル(13兆9000億円)と、4-6月(第2四半期)の 645億ドルから大きく増え、2004年以来最大となった。社債保有は 初めて2兆ドルを突破した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 米社債のリターンは、大恐慌以来最悪の金融危機から債券市場が回復 し始めた2009年3月以降で43%に達したが、米国債に対する利回 り上乗せ幅(スプレッド)は依然258ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)だ。信用市場が07年半ばに凍結し始める前の5年間 のスプレッド平均は194bp。

A・M・ベストの生命・医療保険会社評価部門のバイスプレジデ ント、アンドルー・エデルスバーグ氏は先週のインタビューで生保に ついて、「08年と09年は資本と流動性の保全がすべてだったが、今 はポートフォリオの利回り改善を目指している」と指摘。「経済環境 の安定を背景に企業収益が改善してきたとして、生保は新規資金を社 債に投じている」と述べた。

米生保メットライフは投資適格級と投機的水準の債券ポートフォ リオを拡大しつつあり、補完医療保険の米アフラックも年末にかけて 最大10億ドルの社債を購入すると、両社関係者は明らかにしている。

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