円金先相場が反落、短中期債の下落で-日銀TB買い入れは0.14%以上

東京金融取引所のユーロ円3カ月 金利先物相場は反落(金利は上昇)。前週末の米国金利の上昇を受けて 短中期債が大幅に下落しており、金先市場でヘッジ売りが膨らんだと の見方が出ていた。

金先市場の中心限月2011年9月物は開始直後に前週末比0.015 ポイント安い99.595(0.405%)まで下落。その後99.60近辺で推移 した後、午後3時30分にかけて99.59まで売られた。もっとも、9日 に付けた安値99.58までの下げには至らなかった。

国内大手銀行の短期金利ディーラーは、邦銀が米国債と日本国債 を同時に売却しており、短中期債利回りの上昇を受けて金利先物には ヘッジ売りが出ていると指摘。過度の金融緩和を織り込んでいた利回 り曲線が修正されている面もあるとの見方を示した。

債券市場では、新発2年債利回りが一時、前週末比2ベーシスポ イント(bp)高い0.235%と、昨年11月以来の高水準を記録。新発5 年債利回りも7.5bp上昇の0.59%まで売られる場面があった。投資家 からの売りのほか、円安・株高が進行したことも嫌気されたもよう。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「2年債利回りは昨年12月か ら始まった金融緩和以前の水準で投資妙味はあるが、5年債や10年債 の利回りが上昇しているため買えない」と指摘した。

TB利回り上昇

2年債利回りの上昇を受けて、残存期間の長い国庫短期証券(T B)利回りにも上昇圧力がかかっている。あす入札が実施される1年 物の159回債は0.145%、6カ月物の156回債は0.14%で売り注文が 出ており、前週に比べて0.5-1bp程度上昇した。

日銀が実施した資産買い入れ基金による3回目のTB買い入れの 入札結果は、最低落札利回りが0.140%、平均落札利回りは0.142%。 買い入れ対象はTBの115回債、121回債、130回債、136回債、145 回債、149回債、151回債、156回債と、残存期間が5カ月程度から11 カ月程度までの8銘柄だった。

国内大手銀のディーラーは、日銀の包括緩和に対する金利低下期 待がはく落している面も大きいと指摘。あすのTB1年物入札の最高 落札利回りは0.15%台を予想していた。

一方、証券会社の資金調達手段であるレポ(現金担保付債券貸借) 金利は0.10-0.105%近辺で低位安定となった。日銀の潤沢な資金供 給や、14日から17日まで利払い債の移転登録停止期間で資金調達(債 券の売り)が減っている影響がある。もっとも、国債発行日と準備預 金の積み最終日が重なる15日受け渡しの翌日物は0.11%まで資金調 達意欲が高まる場面もあったという。

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