2011年に「ニューノーマル」なし-S&P500は11%高と専門家が予測

米ウォール街の大手金融機関のス トラテジストらによると、企業の利益や現金残高の増加に伴いS&P 500種株価指数の来年までの3年間の上昇率は1990年代以降で最大 となる見通しだ。

ブルームバーグ・ニュースが集計したストラテジスト11人の予 想平均によると、S&P500種は2011年に11%上昇し1379に達す る見込み。予想通りなら08年末からの3年間の上昇率は53%とな り、1997年末-2000年以来の高リターンとなる。米ストラテジス トで今年の予測が最も正確だったゴールドマン・サックス・グループ のデービッド・コスティン氏は、売上高の伸びを追い風にS&P500 種が11年末までに17%上昇すると予測した。

市場アナリストによると、企業利益が過去最高を更新すると見ら れるためバリュエーション(株価評価)は過去の平均を下回り続ける とともに、政府支出による景気支援効果もあるという。S&P500種 が来年、ストラテジスト予想平均に達すれば、3年間のリターンは年 率15%となる。これは財政赤字予想や規制強化がリターンを抑制す るという「ニューノーマル」説の中でパシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)が示したリターン予想の2倍。

S&P500種が1420に達すると予測しているバークレイズの株 式戦略責任者バリー・ナップ氏(ニューヨーク在勤)は「ニューノー マル説はそれほど『ニュー』ではないかもしれない」と指摘。「企業 収益に懸念はない。利益率は多少拡大するだろうし、まだ景気サイク ルのかなり良い段階にある。全てのリスクを考えようとしたが、見通 しは明るいというのが私の見方だ。見通しが極めて良好であるため、 株式相場の不振は予想しにくい」と語った。

オバマ米大統領がブッシュ前政権の減税の2年間延長に同意する と表明したのが好感され、先週の米株式相場は上昇。S&P500種は 前週末比1.3%高の1240.40と、ほぼ2年3カ月ぶりの高値圏に達 した。

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