今週の米経済指標:11月の小売売上高は増加の公算-年末商戦は好調

今週発表される米経済指標では、 11月の小売売上高が5カ月連続で増加したもようだ。年末商戦が始 まる中、個人消費が米景気回復に果たす役割が一段と高まりつつある とエコノミストらは指摘する。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト62人を対象に実施し た調査(中央値)によれば、米商務省が14日発表する小売売上高は 前月比0.6%増と、前月の同1.2%増に続きプラスを維持したとみら れる。

小売りチェーンのターゲットやメーシーズは、一年で最も忙しい 買い物シーズンの幕開けとなる感謝祭の週末に、値引きで消費者を引 き寄せた。米連邦準備制度理事会(FRB)は14日に米連邦公開市 場委員会(FOMC)を開催するが、2011年に向けて米景気回復の ペースが高まりつつある一方、失業率と物価下落が長期化するリスク が引き続き当局にとって懸念材料となっている。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏は「年末商戦は極めて力強いペースで進んでいる」 と述べた上で、「積極的な値下げで幅広く売り上げが伸びている。米 経済は回復しているものの、労働市場の弱さなど、まだ多くの障害が ある」と語った。

全米小売業協会(NRF)は、11-12月の年末商戦の売上高が 前年同期比2.3%増と、06年以降で最大の伸びを見込んでいる。今 月2-8日に実施したブルームバーグ調査によれば、エコノミストは 11年の個人消費の見通しを前年比2.6%増と、11月調査の同2.3% 増から上方修正している。

物価の低い伸び続く

ブルームバーグ調査の予想中央値によれば、米労働省が15日発 表する11月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%上昇と、前 月と同じ伸びが見込まれている。食品とエネルギーを除いたコア指数 は前年同月比0.6%上昇と、前月に引き続き伸び率は過去最低になる もよう。

製造業では15日発表の11月の鉱工業生産指数が前月比0.3%上 昇の見通し。前月は横ばいだった。同日発表のニューヨーク連銀管轄 地区の製造業景況指数と、16日に発表されるフィラデルフィア連銀 管轄地区の製造業景況指数ではともに、製造業活動が12月は拡大し ていることを示すとみられる。

米商務省が16日発表する11月の住宅着工件数は、需要低迷と 差し押さえ物件のだぶつきで回復に手間取る中、前月の減少からプラ スに転じたもよう。ただ、米民間調査機関コンファレンス・ボードが 17日に発表する景気先行指標総合指数(LEI)は、米経済が力強 さを増しつつあることを裏付ける公算だ。

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