COP16閉幕:削減目標など先送り-気候基金で途上国支援

2013年以降の地球温暖化対策をめ ぐる国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)は11日、 途上国を支援する1000億ドル(約8兆4000億円)の「グリーン気候 基金」の設立などを盛り込んだ決議「カンクン合意」を採択して閉幕 した。

193カ国が参加した同会議は京都議定書が期限切れとなる12年末 以降の温暖化ガスの削減目標に関しては、先進国と途上国の意見の相 違の解決を先送りした。来年の交渉もこの問題で混乱する恐れがある。

昨年のコペンハーゲンでの協議では、米国や中国などが化石燃料 からの汚染物質の排出規制をめぐる自主的措置への調印をめぐり残り の参加国と対立し、亀裂が生じていたが、今回のカンクン合意は亀裂 の修復につながるとみられる。クリントン米国務長官はカンクン合意 について「バランスの取れた重要な前進だ」と述べた。ただ、昨年の 合意を阻止した6カ国の一角であるボリビアは今年のプログラムにも 異議を唱えた。

カンクン合意に盛り込まれた「グリーン気候基金」は昨年打ち出 された先進国から途上国への気候対策支援1000億ドルの「大部分」を 管理するもので、世界銀行が基金の管理を委託された。また、途上国 による風力タービンやソーラーパネル、省エネ機器など低炭素製品の 利用を促進する技術的メカニズムの設置も合意されたが、市場メカニ ズムについては来年に南アフリカ共和国のダーバンで開かれる会合で 議論される。

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