米国株(10日):上昇、消費者マインド指数などを好感

米株式相場は上昇。S&P 500種株価指数は、2008年にリーマン・ブラザーズ・ホールディン グスが破たんした週以来の高値を付けた。ゼネラル・エレクトリック (GE)の増配のほか、消費者マインド指数や貿易赤字の統計が予想 よりも良い内容だったことが背景。

GEは、ダウ工業株30種平均で値上がり率最大。石油生産のオ キシデンタル・ペトロリアムも上昇。増配に加え、同社としては06 年以降で最大規模となる買収を発表したことなどが好感された。病院 経営のテネット・ヘルスケアは大幅高。同業のコミュニティー・ヘル ス・システムズが総額73億ドルで買収を提案したことが材料視され た。臨床診断システムメーカーのベックマン・コールターも大きく上 昇。事情に詳しい複数の関係者は、同社が身売りを検討していると明 らかにした。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1240.40。前週末 比では1.3%高。ダウ工業株30種平均は40.26ドル(0.4%)上 昇し11410.32ドル。

UBSファイナンシャル・サービシズの米州担当富裕層向け資産 運用調査責任者、マイク・ライアン氏は「経済成長ぺースは緩やかに 改善している」とし、「経済の足場が固まるのに伴い、企業は戦略的 買収や設備投資、株主志向の経営を始めている」と述べた。

中国懸念

中国人民銀行(中央銀行)はこの日、市中銀行の預金準備率を引 き上げると発表。この発表後も米株先物相場は上昇した。預金準備率 の引き上げは5週間で3回目となる。11月の新規融資と貿易黒字が 市場予想を上回ったことを受け、インフレ対策を強化する。

10月の米貿易赤字は予想以上に縮小。ドルの下落や米国以外で の経済成長が輸出を2年ぶりの高水準へと押し上げたのが影響した。 これを手掛かりに、株式相場は上げ幅を拡大した。米商務省が発表し た10月の貿易収支統計によると、財とサービスを合わせた貿易収支 (国際収支ベース、季節調整済み)は387億ドルの赤字と、前月の 446億ドル(速報値440億ドル)から13%赤字幅が縮小した。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は438 億ドルの赤字だった。輸出は08年8月以来で最大だった。

ヘネシー・アドバイザーズの資金運用マネジャー、フランク・イ ンガーラ氏は「悲観的に見ていた投資家は驚くかもしれない」と指摘。 「景気は上向きつつあり、輸出もそれを強く示唆している」と述べた。

消費者信頼感

12月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値) は74.2(前月71.6)と、6月の76.0を1.8ポイント下回る水 準まで回復した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央 値は72.5だった。

GEは四半期配当を1株当たり14セントに引き上げた。ブルー ムバーグがまとめたアナリスト予想(同12セント)を上回った。株 価は3.4%高の17.72ドル。

オキシデンタルは2.2%高の93.04ドル。同社はテキサス州と ノースダコタ州にある原油・天然ガス資産を32億ドルで買収するこ とで合意した。同社はまた、四半期配当を1株当たり38セントから 46セントに引き上げると発表した。

テネット、ベックマン

テネット・ヘルスケアは55%高の6.65ドルと、上昇率は少な くとも1980年以降で最大。コミュニティー・ヘルスはテネット株1 株当たり6ドルの買収価格を提示。テネットは買収案を拒否したもの の、実現すれば33億ドルという買収額は、テネット株の9日終値 (4.29ドル)に約40%のプレミアムを付けた水準となる。コミュ ニティー・ヘルスは13%上げて35.89ドル。

ベックマン・コールターは26%上昇し72.08ドル。同社を買 収して非公開化することに関心を示す複数の買収専門会社からの接触 を受け、身売りを検討している。事情を直接知る関係者3人が明らか にした。

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