12月10日の米国マーケットサマリー:株が上昇、GE増配などで

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3232 1.3239 ドル/円 83.93 83.76 ユーロ/円 111.05 110.87

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,410.32 +40.26 +.4% S&P500種 1,240.39 +7.39 +.6% ナスダック総合指数 2,637.54 +20.87 +.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .63% +.01 米国債10年物 3.32% +.12 米国債30年物 4.43% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,384.90 -7.90 -.57% 原油先物 (ドル/バレル) 87.80 -.57 -.65%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが主要通貨の大半に対 して下落。独仏首脳が欧州救済基金の規模拡大案に反対を表明した のが嫌気された。来週には欧州連合(EU)首脳会合(サミット) が開催される。

ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は10日会 談し、ユーロ圏共同債構想を否定し、ユーロ圏の救済を目的に設立 された4400億ユーロ規模の救済基金の拡大に反対を表明した。ド ルはユーロと円に対して上昇。10月の米貿易赤字の縮小が好感さ れた。オーストラリア・ドルは週間ベースでドルに対して下落した。 中国が金融政策を引き締めるとの観測が背景。

ゲイン・キャピタルのシニア通貨ストラテジスト、エリック・ バイロリア氏は、「来週のユーロに対するバイアスは依然として下 落方向だ」と述べた。

週間ベースでのユーロはドルに対して1.4%安。ニューヨーク 時間午後3時41分現在、ユーロは対ドルで前日比0.1%安の1ユ ーロ=1.3227 ドル。前日は一時1.3165ドルと、12月2日以来 の安値を付ける場面もあった。ユーロは対円ではほぼ変わらずの1 ユーロ=110円98銭。ドルは円に対して0.2%高の1ドル=83 円 90銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は、2008年にリー マン・ブラザーズ・ホールディングスが破たんした週以来の高値を 付けた。ゼネラル・エレクトリック(GE)の増配のほか、消費者 マインド指数や貿易赤字の統計が予想よりも良い内容だったこと が背景。

GEは、ダウ工業株30種平均で値上がり率最大。石油生産の オキシデンタル・ペトロリアムも上昇。増配に加え、同社としては 06 年以降で最大規模となる買収を発表したことなどが好感された。 病院経営のテネット・ヘルスケアは大幅高。同業のコミュニティ ー・ヘルス・システムズが総額73億ドルで買収を提案したことが 材料視された。臨床診断システムメーカーのベックマン・コールタ ーも大きく上昇。事情に詳しい複数の関係者は、同社が身売りを検 討していると明らかにした。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.6%高の1240.40。前週末比では1.3%高。ダ ウ工業株30種平均は40.26ドル(0.4%)上昇し11410.32ド ル。

UBSファイナンシャル・サービシズの米州担当富裕層向け資 産運用調査責任者、マイク・ライアン氏は「経済成長ぺースは緩や かに改善している」とし、「経済の足場が固まるのに伴い、企業は 戦略的買収や設備投資、株主志向の経営を始めている」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が下落。利回りは週間ベースで年初来 最大の上昇となった。米経済指標で輸出の拡大や消費者マインド指 数の上昇が示されたことを手掛かりに、比較的安全とされる国債の 需要が減退した。

国債利回りは6カ月ぶりの高水準に接近した。オバマ米大統領 が今週、減税措置の延長で議会と同意したことを背景に、景気回復 が支えられるとの観測が強まった。この日は株式相場が上昇した。

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イアン・ リンジェン氏は「貿易赤字の縮小や消費者マインド指数の上昇によ り、成長見通しに対するやや楽観的な見方が広がり、国債相場を幾 らか圧迫している」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時20分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の3.28%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は19/32下げて94 15/32。

30年債利回りは1bp上昇の4.41%。前日は6bp低下、8 日には7カ月ぶり高水準の4.50%を付けていた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。中国が金融引き締めに動き、 貴金属需要が弱まるとの懸念から売りが出た。

世界2位の金購入国である中国では、中国人民銀行(中央銀行) が市中銀行の預金準備率を引き上げると発表した。引き上げは5週 間で3回目。金は7日に1オンス=1432.50ドルと最高値を更新、 年初来では26%上昇している。

R.F.ラファーティのマーティー・マクニール氏(ニューヨ ーク在勤)は「中国の景気抑制策を嫌気し、金は一時的に下げてい る」と指摘。「多くの投機資金が中国に入ったため、その構図が変 わり始めると、金もほかの商品と同様に売られる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物2月限は前日比7.90ドル(0.6%)安の1384.90ドルで終了 した。週間では1.5%安。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は下落。中国がインフレ対策を講じ たため、世界最大のエネルギー消費国である中国で景気が減速し、 燃料需要が鈍化するとの思惑から売りが優勢になった。

中国人民銀行(中央銀行)は市中銀行の預金準備率を20日付 で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げると発 表した。

ただ、原油は上昇する場面もあった。11月の中国の原油輸入 が26%上昇し、国際エネルギー機関(IEA)が3カ月連続で2011 年の石油需要見通しを引き上げたことが支援材料。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン 氏(シカゴ在勤)は「準備率引き上げは恐らく引き締め策の第1弾 だ。市場は中国が今週末に利上げに動くことを恐れている」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前 日比58セント(0.66%)安の1バレル=87.79ドルで終了した。 週間では1.6%安、過去1年では24%上昇している。

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