米国債(10日):10年債が下落、利回り3.33%(Update1)

米国債市場では10年債が下 落。利回りは6カ月ぶりの高水準となった。米経済指標で輸出の拡 大や消費者マインド指数の上昇が示されたことを手掛かりに、比較 的安全とされる国債の需要が減退した。

利回りは週間ベースで年初来最大の上昇。オバマ米大統領が 今週、減税措置の延長で議会と同意したことを背景に、景気回復が 支えられるとの観測が強まった。この日は株式相場が上昇した。

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イアン・ リンジェン氏は「貿易赤字の縮小や消費者マインド指数の上昇によ り、成長見通しに対するやや楽観的な見方が広がり、国債相場を幾 らか圧迫している」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時25分現在、10年債利回りは前日比12ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.33%。これは6月4日以 来の高水準。同年債(表面利率2.625%、2020年11月償還)価 格は31/32下げて94 3/32。

30年債利回りは4bp上昇の4.44%。前日は6bp低下、8 日には7カ月ぶり高水準の4.50%を付けていた。

国債相場は今週、大きく値下がりした。オバマ大統領は6日、 失業保険の給付延長および給与税の税率引き下げと引き換えに、現 行の減税措置の2年間延長で議会と同意した。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMC O)は、政策当局者による大規模な景気刺激策を理由に来年の米国 の経済成長見通しを引き上げた。モハメド・エラリアン最高経営責 任者(CEO)が前日の電話インタビューで明らかにした。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダのRBCキャピタル・マーケ ッツの米国債トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏は、「相 次ぐ成長見通しの引き上げで、国債市場は圧迫されるだろう」と指 摘した。

米経済指標

米商務省が発表した10月の貿易収支統計によると、財とサー ビスを合わせた貿易収支(国際収支ベース、季節調整済み)は387 億ドルの赤字と、1月以来の水準に縮小した。輸出は2008年8月 以来で最大。メキシコや中国への輸出額が過去最高を記録した。

12月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値) は74.2(前月71.6)と、6月の76.0を1.8ポイント下回る水 準まで回復した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中 央値は72.5だった。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジ ファンドの運用者やほかの大口投機家による30年債先物の持ち高 は、7日までの1週間にネットショートからネットロングに転換し た。

利回り見通し

モルガン・スタンレーは、今週発表された減税措置延長が早期 に法制化されるとの観測を背景に、米10年債利回りの見通しを引 き上げた。

モルガン・スタンレーの世界経済担当共同責任者、リチャー ド・バーナー氏は10日の調査リポートで、10年債利回りが今年は

3.25%で終了し、来年末までには4%に上昇するとの見通しを示 した。従来は、今年の年末までに3%、2012年1月までには3.75% に上昇すると予想していた。

10年債利回りは今週32bp上昇と、週間では09年8月7日 終了週に37bp上昇して以来の大幅な上げとなった。

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