独仏首脳:ユーロ存続は「交渉余地ない」-低成長国は取り組み強化を

ドイツのメルケル首相とフラ ンスのサルコジ大統領は10日、ユーロ圏の低成長国に対し債務危機 の克服に向けて競争力を高めるように呼び掛け、来週の欧州連合(E U)首脳会合(サミット)でユーロ存続に必要なあらゆる措置を講じ ることを表明した。

両首脳は、ユーロ存続は「交渉の余地がない」と述べ、ユーロ圏 の「構造的な脆弱(ぜいじゃく)性」を克服するため、緊縮予算や緊 密な経済協力が必要だと訴えた。また、ユーロ圏共同債構想を否定し、 ユーロ圏の救済を目的に5月に設立された4400億ユーロ規模の救済 基金の拡大に反対を表明した。

メルケル首相はドイツ南西のフライブルクで記者団に対し、「ユ ーロが失敗すれば、欧州が機能しなくなる」と語り、ユーロ圏におけ る経済面での一段の「統合」を呼び掛けた。同首相は「競争力格差を 埋める方法を見いだす必要がある」とし、EUサミットが開催される 「来週金曜日だけでなく、将来のためでもある」と発言した。

16-17日開催のEUサミットに向けて共通認識の確立を目指し、 欧州の2大経済国であるドイツとフランスは共同閣議を行った。サミ ットでは、債務危機の感染を阻止することを目指している。ベルギー とルクセンブルクがユーロ共同債構想を支持する一方、ドイツはこれ に反対し、EU各国間の対立が深まっている。

サルコジ大統領は「共同債は各国政府の責任を強めることを目指 す際に、弱めることになる」との認識を示した。両首脳はまた、ギリ シャからの危機拡大を抑制するために設立された救済基金のいかなる 規模拡大も拒否。

同大統領は、ドイツとフランスの同基金への拠出金が上位2位で あることを考慮すると、両国の「身勝手さを非難することは誰もでき ない」と指摘した。

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