中国は史上最大の「バブル」、崩壊危機-ブラックホースのダンカン氏

中国経済は史上最大のバブルで、 崩壊に向かって進んでいる恐れがある-。シンガポールの投資助言会 社ブラックホース・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、 リチャード・ダンカン氏はこう予想する。

貿易相手国がリセッション(景気後退)に沈んでも、中国国内で は2008年以降にマネーサプライ(通貨供給量)が50%以上増え、こ れが年間9%を超える急速な経済成長を支えてきた。

与信ブームが世界的なリセッションのきっかけとなったことを予 測したダンカン氏は今週の電話インタビューで、「中国は歴史上で最大 の経済バブルに陥っている」と言明、「世界恐慌式シナリオの下で崩壊 するリスクが現実味を帯びている」と述べた。同氏には「ドル暴落か ら、世界不況が始まる」という著書もある。

ダンカン氏によれば、中国のバブル崩壊の引き金を引くのは、11 月の失業率が4月以来の高水準となった米国での自由貿易に対する有 権者の反発かもしれない。米下院は9月、人民下切り上げを迫る対中 制裁法案を可決。法案が成立すれば、米企業は人民元安で恩恵を受け る製品の輸入業者を相手取って不公正貿易の申し立てを行い、相殺関 税を課すよう当局に要請できる。

ダンカン氏は、保護主義的なムードが今後2、3回の米議会選挙 で勢いづく可能性があると指摘する。その上で、「中国が米国の量的緩 和策についてあれこれ言うのは全くもって偽善的だ。中国こそが量的 緩和の王様だ」と語った。

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