PIMCOトータル・リターン・ファンドの不振目立つ-債券高失速で

米パシフィック・インベストメ ント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏が運用する世界 最大の投資信託、PIMCOトータル・リターン・ファンドは、米大手 債券ファンドの過去1カ月の下落率2番目となっている。米国債が売り 込まれる中、同ファンドの11月の顧客資金の流出入は2年ぶりに純減 となった。

ブルームバーグの集計データによると、2500億ドル(約21兆円) の運用資産を持つPIMCOトータル・リターン・ファンドは12月8 日までの30日間に3%下落し、債券投信の規模で上位10本では運用 成績が下から2番目。最下位はバンガード・インフレーション・プロテ クテッド・セキュリティーズ・ファンドで、同期間に3.9%下落した。

減税延長や景気回復の兆し、米連邦準備制度理事会(FRB)の国 債購入によるインフレ加速期待の高まりを受け、指標の10年物米国債 利回りは今週、2日間としては2008年9月以来最大の下落を演じた。 グロース氏は30年債相場の上昇局面が終わりを告げる可能性があると 警告したものの、投資家は今年2670億ドルの資金を10月までに債券 投信に投じていた。

PIMCOトータル・リターンは11月に運用資産が57億5000万 ドル減少し、同ファンドは1.4%下落した。今月は9日までにさらに

1.2%値下がりした。ブルームバーグ・データによると、同ファンドの 今月8日までの過去5年間のリターンは年平均でプラス8.1%と、同種 のファンドの98%を上回っていた。

調査会社モーニングスターの9日の発表によると、PIMCOトー タル・リターンは11月の資金流出入が19億ドルの純減だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE