ジャンク債が避難先-良好なリターン得られる「唯一」の米債券市場

国債や投資適格級の社債、地方債 で膨れ上がる損失に戸惑う債券投資家にとって、ジャンク債が安全な 逃避先になりつつある。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ指数によれば、 高利回り高リスク債が今月0.8%値上がりした一方で、米国債相場は

1.9%安、高格付け社債は1.5%安、州・地方債は1.4%安となって いる。その結果、投機的格付け債の上位格付け社債に対する利回り上 乗せ幅は388ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、3年 ぶりの小ささとなった。

ドイツ銀行傘下のプライベート・ウェルス・マネジメントで120 億ドル相当の運用に携わる債券ディレクター(ニューヨーク在勤)を 務めるダン・シェパード氏は、「ジャンク債は債券市場においてある程 度良好なリターンを得ることができる唯一の投資先だという事実から 大きな恩恵を受けている」と指摘する。

債券運用の米パシフィック・インベストメント・マネジメント(P IMCO)が来年の米経済成長見通しを引き上げる中、クレジットカ ード決済のファースト・データやドラッグストアチェーンのライト・ エードなどの社債の価格は上昇している。

だがジャンク債以外の債券はおおむね売られている。オバマ米大 統領は今週、前政権下で導入された富裕層向けの減税措置の延長に合 意。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が国債の追加購 入を示唆し、インフレ懸念が加速したことなどが背景だ。

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