中国:11月貿易黒字は予想上回る229億ドル-輸出35%増

中国の11月の貿易黒字は229億 ドル(約1兆9200億円)となり、市場予想を上回った。人民元相場の 対ドルでの上昇が緩慢なことをめぐり、中国と米国の間では緊張が続 いている。

11月は輸出入とも大きく増加して過去最高額を更新。伸び率はい ずれも市場予想を上回った。税関総署の10日の発表によれば、輸出は 前年同月比35%増、輸入は同38%増だった。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミスト予想の中央値は、輸出が24%増、輸入は 25%増だった。

この日の発表は、政策金利引き上げと人民元の上昇ペース加速が 必要との主張にさらなる根拠を与えた。オーストラリア・ニュージー ランド銀行(ANZ)のエコノミスト、劉利剛氏(香港在勤)は、「中 国は人民元の上昇加速を容認しない言い訳ができなくなっている。貿 易は完全に回復し、危機前の水準を超えた」と指摘した。同氏は、香 港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)や世界銀行に勤務した経 験を持つ。

人民元の上昇率は11月が0.1%、10月が0.3%で、ガイトナー米 財務長官が適切との見方を示唆した9月の1.7%から伸びが鈍ってい る。

貿易黒字は、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 30人の予想中央値(212億ドル)を上回った。200億ドルを超えたの は今年に入って5回目。10月は272億ドルだった。11月は輸出が1533 億ドル、輸入が1304億ドル。

野村ホールディングスのエコノミスト、木下智夫氏(香港在勤) は、米感謝祭後に消費需要の予想外の力強さが示され、小売業者がク リスマス前に在庫を積み増していることが輸出を押し上げる一因だっ た可能性があると指摘した。

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