債券自警団が目を覚ます、オバマ大統領の減税延長合意で-ヤルデニ氏

オバマ米大統領は、減税措置の延 長・拡充合意が連邦政府の財政赤字を過去最高水準で高止まりさせる と懸念する債券投資家の怒りをあおり立てている。ヤルデニ・リサー チの社長兼チーフ投資ストラテジスト、エドワード・ヤルデニ氏が、 こう指摘した。

ヤルデニ氏は、ブルームバーグテレビジョンの番組「インサイド・ トラック」での電話インタビューで、「米国で債券自警団が目を覚まし つつあるようだ」と発言。「このところの債券利回りの大幅上昇と、米 連邦政府が減税延長と他の税制優遇措置の追加により財政赤字を増や すことを安易に考えているとの懸念は符合しているように思える」と 述べた。

オバマ大統領が6日、富裕層に対する減税措置の2年間延長受け 入れを発表したことを受け、米10年債利回りは7日と8日の2日間で 計35ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。2営業日間の 上昇率としては、2008年9月19日以来、約2年3カ月ぶりの大幅な 伸びとなった。

ヤルデニ氏は1983年に債券自警団という言葉を生み出した。イン フレを誘発するような金融・財政政策に抗議して債券を売り、政府の 借り入れコストを押し上げる投資家のことを指す。同氏は、米国の経 済成長から判断すると、10年債利回りは今後1ポイント程度上昇して 4-4.5%になると予想した。

ヤルデニ氏は、「政府と債券自警団のどちらが勝利するか賭ける必 要があるなら、債券自警団だ。自警団は、当局が無謀な金融・財政政 策から距離を置き始めない限り、債券市場の機能を止めて一切資金調 達しないと脅かす立場にあるので常に勝つだろう」と語った。

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