国際投信とパインブリッジ、インド投資に前向き-ルピー上昇見通しで

【記者:Yumi Teso】

12月10日(ブルームバーグ):インドの通貨ルピーが日本から主 要通貨に投資する際に最大のリターンをもたらすと予想される中、日 本でのインド向け債券ファンド運用をパインブリッジ・インベストメ ンツと国際投信投資顧問が積極的に手掛けている。

ブルームバーグのアナリスト調査によると、円を原資にルピー投 資した場合の2011年末までのトータル・リターンは23%と、ポーラ ンド・ズロチ(22%)やインドネシア・ルピア(19%)を上回り、33 通貨中最大になる見通しだ。ルピーの過去3カ月のリターンは、利子 収入を含めて5.4%だった。

オーストラリア・ドルが対円でこの半年間に9.4%上昇した後、 日本の投資家は先進国の高利回り債から目を移し始めている。日本の 財務省によると、日本からインド債への投資は09年に売り越しだっ たが、10年は10月までで買い越し。一方、豪州債への投資は約37% 減少した。

パインブリッジの杉浦和也常務は7日、東京でインタビューに応 じ、インド投資では利回りが魅力的なほか、経済成長を背景にルピー の長期的な上昇も期待できると説明。さらに、インド中央銀行は物価 上昇に歯止めをかける措置を講じており、インフレは安定しつつある ようだと指摘し、これもインド投資にプラス要因だとの認識を示した。

杉浦常務によると、同社は運用する「パインブリッジ新成長国債 券プラス(愛称:ブルーオーシャン)」で来年からインド債投資を開始 し、徐々に組み入れを拡大していく方針だ。

また、国際投信で新興市場調査担当責任者を務める入村隆秀氏は、 日本のファンドを含め海外からインド債への投資が拡大するのは理に かなうと指摘。為替や利回りの見通しを踏まえると、インドは決して 悪い投資先ではないとの認識を示した。

ブルームバーグが集計したインド証券取引委員会(SEBI)へ の最新の届出書によると、アジア最大の債券ファンドを運用する国際 投信は7月、「アジア・パシフィック・ソブリン・オープン」ファンド でインド輸出入銀行やインド石油、インド鉄道金融公社の債券保有を 増やしている。

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