PIMCO:来年の米成長予想引き上げ-大規模な景気刺激で

米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)は、政策当局者による大規模な景気刺 激策を理由に来年の米国の経済成長見通しを引き上げた。モハメド・エ ラリアン最高経営責任者(CEO)が明らかにした。

PIMCOは2011年10-12月期(第4四半期)の成長率を前年 同期比3-3.5%と予想。従来は2-2.5%を予測していた。国際通貨 基金(IMF)による今年の成長率見通しは2.2%。

エラリアン氏は9日の電話インタビューで、「米国は財政・金融政 策を活用して、米経済が脱出速度に達することを目指している」と述べ る一方で、「われわれがまだ分からないのは、これが今後1年間の経済 の軌道修正だけでなく、中期的に持続可能な軌道に乗せるのに十分であ るかどうかということだ」と指摘した。

PIMCOが11年の米成長予想を引き上げたことを受け、米株式 相場は上げ幅を拡大。S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1233 と、08年9月以来の高値で引けた。

エラリアン氏は、PIMCOが「ニューノーマル(新たな標準)」 と呼ぶ世界経済のリセッション(景気後退)後の新たな局面について、 「依然存続している」とした上で、「政策当局者はニューノーマルの兆 候に対しその場しのぎの対応をしており、まだ中期的なダイナミクスを 変えていない」と述べた。

エラリアン氏はユーロ圏について、PIMCOが来年の成長率を

0.5-0.75%と予想しているとした。IMFによる今年の成長率見通し は1.9%。

欧州は市場の協力が鍵

同氏は「欧州は米国と全く異なる軌道上にある」とし、「欧州は緊 縮財政を通じた経済の立て直しによって持続可能な成長を実現しようと している」と説明。ただ問題は、ギリシャなど一部の国が財政再建も経 済成長も達成できない恐れがあることだと指摘した。

エラリアン氏は欧州中央銀行(ECB)について、「基本的に支払 い能力の問題で流動性の支援を提供している」と説明。「問題は、市場 がこれに協力するかどうかだ」と述べ、「協力しない場合、一部周辺国 では無秩序な再編が行われ、一段と経済が収縮するだろう」と予測した。

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