スイスのファンド・オブ・ヘッジファンズ資産、マドフ事件後60%減

スイスのジュネーブを拠点とする ファンド・オブ・ヘッジファンズの運用資産が減少している。バーナ ード・マドフ受刑囚が2年前、650億ドル(現在のレートで約5兆4000 億円)規模の詐欺事件で逮捕され、投資家が損失を被ったことが背景 にある。

シンガポールの調査会社ユーリカヘッジが集計したデータによる と、ジュネーブを拠点とする180本を超えるファンド・オブ・ヘッジ ファンズへの投資残高は10月末時点で合計148億ドルと、マドフ受刑 囚が逮捕された2008年12月11日の前の週と比較して60%落ち込ん だ。

ユニオン・バンケール・プリベ(UBP)やスペインのサンタン デール銀行傘下のオプティマル・インベストメント・サービシズ、ノ ッツ・シュタッキなどジュネーブを拠点とする少なくとも7社がマド フ事件により計70億ドルの損失を被った。ロンドン・ビジネス・スク ールのヘッジファンドセンターのプロジェクトマネジャー、ドラゴ・ インジク氏は、ジュネーブの金融機関が1960年代に先駆的な役割を担 ったモデルは崩れ、運用報酬のより低い投資との競争に直面している と指摘する。

インジク氏は「ファンド・オブ・ファンズは急に破たんすること はないだろうが、徐々に衰退している。なぶり殺しのような状態だ」 と述べた。

ファンド・オブ・ファンズの運用会社は直接市場に投資せず外部 のファンドに投資する。ジュネーブを拠点とする創業191年のプライ ベートバンク、ミラボーのマネジングパートナー、イブ・ミラボー氏 によると、小規模なファンド・オブ・ヘッジファンズ会社はヘッジフ ァンド運用会社の信用情報を調査するコストをカバーできない場合が 多い。同社はマドフ氏には投資していなかった。

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