米国株:上昇、PIMCOの米成長予想引き上げなど好感

米株式相場は上昇。S&P500 種株価指数は2日連続で2年ぶり高値を記録した。米パシフィック・ インベストメント・マネジメント(PIMCO)が米経済成長の見通 しを引き上げたことや、失業保険申請件数の減少が好感された。

ダウ工業株30種平均では、バンク・オブ・アメリカ(BOA) が上げを主導。アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) は大幅高となった。米財務省の当局者が「可能な限り速やかに」持ち 株を売却する考えを示したことが好感された。ディーン・フーズも上 昇。同社が4億ドル規模の社債を発行すると、事情に詳しい関係者が 語ったことに反応した。

S&P500種株価指数は前日比0.4%高の1233。米証券取引 所全体の騰落比率は約3対2。ダウ工業株30種平均は2.42ドル 下げて11370.06ドル。

米資産運用会社コモンファンドのマネジングディレクター、マイ ケル・ストラウス氏は「景気は多くの人が考えるよりも良好だ」 と指摘。「労働市場は改善しつつある。労働市場はリセッション (景気後退)脱却後で最後に改善している分野の1つだ。株価にと っては素晴らしい環境といえる」と述べた。

失業保険申請

米労働省が9日発表した4日に終わった1週間の新規失業保険申 請件数(季節調整済み)は前週から1万7000件減少して42万 1000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想 の中央値は42 万5000件だった。これに反応し、買いが先行した。

また株価は取引終盤に上げ幅を拡大。PIMCOのモハメド・エ ラリアン 最高経営責任者(CEO)は、政策当局者による大規模な 景気刺激策を理由に来年の米国の経済成長を引き上げたことを明らか にした。PIMCOは2011年10-12月期の経済成長率を前年同 期比3-3.5%と予想。従来は2-2.5%の予想だった。

フェデレーテッド・インベスターズの株式市場チーフストラテジ スト、フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は「弱気な見 方を抱いていた一部の投資家は、ここでタオルをリングに投げ入れ、 投資する必要があると自覚しつつある」と指摘。「投資家は刺激策 が経済成長を生み出していると気づき始めている」と続けた。

BOAは5.4%高の12.65ドル。ダウ平均で値上がり率最大 となった。JPモルガン・チェースは1.4%上げて40.81ドル。

環境改善

資産運用会社も上昇。英バークレイズは、株式市場環境の改善を 理由に資産運用会社の株式を買うよう勧めた。ジャナス・キャピタ ル・グループは4.5%高の12.31ドル。レッグ・メイソンは

2.1%上昇し35.92ドル。

AIGは13%高の47.78ドル。米財務省のマサード次官補代 理は、「われわれの投資を可能な限り速やかに処分する意向をこれま で常に明確にしてきた」と説明。その上で「売却方法についてはまだ 何も決めていないと言っておきたい」と付け加えた。

ディーン・フーズは13%高の8.39ドル。

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