米国債:反発、30年債入札が好調-高利回りが需要喚起

米国債市場では30年債が3日 ぶりに上昇。利回りが7カ月ぶりの高水準に接近していたため、この 日の30年債入札(発行額130億ドル)が好調となった。

10年債も反発。オバマ米大統領が今週、前政権時代に導入され た減税措置の2年間延長で議会と同意したことをきっかけに前日まで の2日間に大幅下落。2日間の下げとしては2008年9月以降で最 大となっていた。この日の30年債入札の需要は8月以来の高水準と なり、落札全体に占める海外の中央銀行を含む間接入札の割合は、過 去1年余りの最高だった。

バークレイズの米債券戦略責任者、アジェイ・ラジャディアクシ ャ氏は「国債相場は上昇局面にある」と指摘。「こうした利回り水準 は魅力的だ。インフレが当面は誘発されることもない。当局は引き続 き国債を購入している」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時7分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.22%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は1/2上げて95。

30年債利回りは6bp低下の4.40%。前日は4.50%と、5 月13日以来の高水準を付けていた。この日の2年債利回りは前日比 ほぼ変わらずの0.63%。一時は0.64%と、7月28日以来の高水 準となった。

一段の魅力

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、カール・ラ ンツ氏は「好調な入札は魅力が増した利回りに反応したものだ」と指 摘。「インフレリスクがあると考えないのなら、長期債は割安のよう にみえる。当局が購入している上、米連邦公開市場委員会(FOMC) が来週会合を開くため、国債相場は比較的堅調となるだろう」と述べ た。

FOMCは14日に開催される。バーナンキFRB議長は5日放 送された米CBSの番組で、国債購入額が先月発表した6000億ド ルを超える公算があるとの見解を示した。その上で、「同プログラム の効果」とインフレや経済の見通しに左右されると述べた。

この日の入札で、最高落札利回りは4.410%と、ブルームバー グがプライマリーディーラー7社を対象に実施した入札直前の予想の

4.477%を下回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.74 倍と、8月12日実施の入札以来の高水準となった。

間接入札

海外の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める割合は

49.5%と、09年7月以来の高水準。

7日に実施された3年債入札(発行額320億ドル)では、応札 倍率が2月以来の低水準となっていた。前日の10年債入札(発行 額210億ドル)では、最高落札利回りが3.34%と7カ月ぶりの高 水準を付けた。次回入札は今月27-29日の2年、5年、7年債。

国債相場は一時伸び悩む場面もあった。ニューヨーク連銀が量的 緩和プログラムの一環としてこの日購入した7年債の規模が一部市場 予想を下回ったことに反応した。

ニューヨーク連銀は償還期限が2016年11月から2017年11 月までの国債を83億900万ドル買い入れた。同連銀は2016年6 月から2017年11月までの国債70億-90億ドルの購入を検討す ると明らかにしていた。

キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・エ ドモンズ氏は「NY連銀はこうした年限の国債を引き続き大量に購入 したが、期待はもっと大きかったようだ」と述べた。

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