12月9日の欧州マーケットサマリー:独債上昇、仏の基金拡大反対で

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3249 1.3262 ドル/円 83.52 84.04 ユーロ/円 110.67 111.45

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 275.93 +.95 +.3% 英FT100 5,807.96 +13.43 +.2% 独DAX 6,964.16 -11.71 -.2% 仏CAC40 3,858.05 +26.07 +.7%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.02% +.02 独国債10年物 2.95% -.07 英国債10年物 3.50% -.04

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,391.25 +5.75 +.41% 原油 北海ブレント 91.40 +.63 +.69%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は上昇し、2年ぶり高値を付けた。各種の経済統計 で世界景気の回復継続が示されたことを背景に、金融株を中心に買い が膨らんだ。

仏ソシエテ・ジェネラルと英バークレイズが銀行株の上げを主導。 オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングスも上 昇した。10-12月(第4四半期)の受注見通しを引き上げたことが 手掛かり。英石油・天然ガス生産会社BGグループは1年半ぶり高値 に上昇。同社がブラジル沖合にあるトゥピとグアラの両油田からの当 初産油量が約600万バレルになると発表したことが買い材料となっ た。

一方、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)を中心に自動車株が 安い。中国が乗用車購入者を対象にした税制優遇措置を2011年に打 ち切る可能性を示唆したことが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比0.4%高の275.93と、 2008年9月以来の高値で引けた。業績改善に加え、米連邦準備制度 理事会(FRB)が景気刺激策として6000億ドル相当の国債買い入 れの方針を示したことを背景に、同指数は年初来では8.7%上げてい る。

リブラ・インベストメント・サービシズの創設者、クリス・テ ィンカー氏はブルームバーグテレビジョンに対し、「株式は魅力的な 投資先として注目され続けるだろう」と発言。フリーキャッシュフロ ー(純現金収支)と業績の改善が「ファンダメンタル面での支援要因 となり、株式相場の見通し改善につながるだろう」と述べ、来年に向 けて「状況は一段と安定するだろう」との見方を示した。

米国では先週分の失業保険の申請件数が減少し、雇用市場の改善 継続が示された。また、日本の今年7-9月期の実質国内総生産(G DP)2次速報は前期比年率4.5%増と、1次速報(3.9%増)から 上方修正された。

イングランド銀行(英中央銀行)は9日の金融政策委員会(MP C)で、資産買い取りプログラムの規模を据え置くとともに、政策金 利も過去最低に維持することを決めた。

ソシエテ・ジェネラルは3.8%、バークレイズは4.5%それぞ れ上げた。ASMLは8%の大幅高。BGグループは3.6%上昇した。

◎欧州債券市場

欧州債市場では、ドイツ国債相場が上昇。フランスが欧州連合 (EU)の4400億ユーロ規模の救済基金の拡大やユーロ参加国が共 同で債券を発行する案への反対で、ドイツに同調したことが背景にあ る。

ドイツ30年債利回りは約7カ月ぶり高水準から低下した。オラ ンダとベルギー国債相場も上昇。欧州中央銀行(ECB)はこの日、 危機対応で緊急的に導入した流動性供給措置を「必要な限り」継続 することを明らかにした。

アイルランド国債は前日からほぼ変わらず。格付け会社フィッ チ・レーティングスはアイルランドの信用格付けを引き下げた。

BNPパリバ(ロンドン)の金利ストラテジスト、マテオ・レ ゲスタ氏は「実際の相場の変動要因は、フランスがドイツを支持す ることを表明したことだ」と述べ、周辺国債に襲いかかるであろう 「嵐の前の静けさのようだ」と続けた。

ロンドン時間午後4時25分現在、ドイツ10年債利回りは前日 比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.95%。 同国債(表面利率2.5%、2021年1月償還)価格は0.49ポイン ト上げ96.13。独30年債利回りは9bp低下し3.39%。前日は 5月20 日以来の高水準となる3.51%まで上昇した。

オランダ10年債利回りは6bp低下の3.14%。ベルギー10 年債の利回りも6bp下げ3.97%となった。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下し3.5%、2年債利回りは5bp下 げ1.06%となった。

イングランド銀行(英中央銀行)はこの日の金融政策委員会(M PC)で、資産買い取りプログラムの規模を2000億ポンド(約26 兆5000億円)据え置くとともに、政策金利も過去最低の0.5%に 維持することを決めた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、 34人全員が資産買い取り規模の維持を見込んでいた。別の調査でも、 全員が金利据え置きを予想していた。

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