ECB報告書:一部銀行が流動性供給に過度の依存、金融安定にリスク

欧州中央銀行(ECB)は9日、 半期財政安定報告書を発表し、ユーロ圏内の「少数の」銀行は、EC Bの緊急流動性供給に依存し過ぎていると指摘した。

ECBは同報告書の中で、「全体的な経済・金融の状況は依然 として不安定であり、金融安定へのリスクがある」と記述した。さら に「少数の金融機関は中央銀行の供給する流動性に過度に依存してお り、借り換え全体で相当な割合を占めている」と指摘した。

今年、一部のユーロ圏加盟国が抱える過剰な財政赤字に対する 懸念から債券市場が混乱、国債利回りが急上昇したアイルランドとギ リシャは国際支援を申請した。市場での資金調達が困難になり、EC Bによる緊急支援策に依存せざるを得ない金融機関が出ている。

ECBは「主な懸念事項はソブリン債問題とユーロ圏金融セク ターの不安定さの相互作用から生じている」と述べた。

政策当局者の間では、7500億ユーロのユーロ圏救済基金の拡 大をめぐり議論が続いている。コンスタンシオECB副総裁は9日、 救済基金には十分な資金が確保されているが、拡大に向けた行動は 「有益」だろうと述べた。

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