国際協力銀:米フロリダ鉄道に最大2.1億ドル融資も-日本勢が狙う

東海旅客鉄道(JR東海)を中心 とした日本の企業連合が入札を検討している米フロリダ州の高速鉄道 プロジェクトに対し、政府系金融機関の国際協力銀行(JBIC)は 最大で2億1000万ドル(約180億円)を融資する可能性があることが 分かった。

国際協力銀の前田匡史・国際経営企画部長は8日の電話取材に対 し、フロリダ案件で「必要資金の最大6割までの融資を検討している」 と語った。さらに、プロジェクトへの出資も「必要に応じて検討する」 と述べた。

フロリダの鉄道計画推進事業体では第1期のタンパ~オーランド 間(約135キロメートル)で、まだ3億5000万ドル分の資金調達のめ どが立っていない。事業体の責任者、ナジ・ハダッド氏は、早ければ 今月中にも入札の詳細の公表を計画していることを明らかにした。第 1期の事業は総額27億ドルを見込み、このうち23億5000万ドルにつ いては資金調達のめどがついているという。

オバマ大統領は全米規模で高速鉄道網の構築を表明しており、世 界の有力企業が受注を目指している。フロリダ案件で日本勢は、仏ア ルストム、独シーメンス、韓国ヒュンダイ・ロテム、中国CSRなど と競合する可能性がある。

フロリダ案件への入札を検討している日本の企業連合は、JR東 海のほか、三菱重工業、住友商事、日本車両製造などの10社前後にな るとみられている。

日本政府は側面支援

四方敬之・内閣副広報官(国際広報担当)は8日の定例会見で、 米大統領が推進を表明している10以上の高速鉄道プロジェクトに対 し、日本政府は新幹線やリニアモーターカーをパッケージで輸出する ことを目指していると述べた。早期に具体化させたいとし、「日本政府 としては側面支援できるところを積極的にやっていく考えで、国際協 力銀がファイナンス面で重要な役割を果たす可能性もある」と語った。

フロリダ州の知事選では、共和党のリック・スコット氏が当選、 来年1月に就任予定だ。厳しい財政状況に直面するフロリダ州のスコ ット氏の下で、鉄道計画が今後どうなるのかは不透明な部分もある。 フロリダ案件の入札について、JR東海の山田佳臣社長は11月29日 の定例会見で、米側の事情でやや遅れていると聞いていると述べるに とどめた。

フロリダでは1980年代後半以降これまで3回、高速鉄道の整備に 挑んできたが、資金調達のめどが立たないなどで、すべて頓挫した経 緯がある。

米国高速鉄道マップ フロリダ高速鉄道マップ

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