マドフ受刑者の事業管財人、シティや野村など7社を提訴

(第2段落以降に詳細を追加して更新します)

【記者:Edvard Pettersson】

12月8日(ブルームバーグ):巨額詐欺事件で服役中のバーナー ド・マドフ受刑者の事業を清算している管財人は、米シティバンクや バンク・オブ・アメリカ(BOA)傘下のメリルリンチ、ノムラ・バ ンク・インターナショナル、スペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘ ンタリア銀行(BBVA)など計7社を相手取りニューヨークの破産 裁判所に提訴した。

7社には仏ナティクシス、フォルティス・プライム・ファンド・ ソリューションズ・バンク(アイルランド)、ABNアムロ銀行が含ま れる。管財人のアービング・ピッカード氏が8日発表した資料で明ら かにした。同氏は7社がマドフ受刑者の投資は詐欺だと認識していた か、承知していたはずとされる時期に同受刑者のいわゆるフィーダ ー・ファンド(入口ファンド)経由で資金を受け取っていたと指摘。 詐欺被害者への10億ドル(約840億円)余りの賠償を請求した。

シティグループの広報担当、ダニエル・ロメロアプシロス氏は8 日に電子メールで配布した発表文で「シティは管財人による申し立て に対し強力に抗弁していく」と述べ、「シティはマドフ受刑者の詐欺へ のほう助は一切承知していない」と説明した。ほかの6社の代表に取 材を試みたが、営業時間終了後のため現時点ではコメントは得られて いない。

ピッカード氏は発表文で、「今回の申し立てはこれらの金融機関が フィーダー・ファンドのネットワークへの新規資金流入の蛇口を開け、 さまざまなフィーダー・ファンドに関連したデリバティブ投資商品の 開発や提供を行ったことで、マドフ受刑囚によるポンジ・スキーム(ね ずみ講)が可能になったと主張するものだ」と述べ、「デリバティブ商 品はフィーダー・ファンドと協力して開発されていたケースが多い」 と指摘した。

同氏は今月5日、マドフ受刑者をほう助したとして英HSBCホ ールディングスを相手取り90億ドルの損害賠償を求めて提訴したほ か、2日にはJPモルガン・チェースに対し64億ドルの賠償支払い を求める訴訟を起こしている。

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