ECBを国債購入から解放するプランB、独を担保から除外-モーク氏

【記者:Simon Kennedy】

12月9日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は、借 金漬けの政府が発行する国債の購入を促すため、商業銀行にイン センティブを与え、ユーロ圏の債務危機を食い止める闘いに協力 させる必要がある。ドイツ銀のエコノミスト、ジル・モーク氏 (ロンドン在勤)がこのように提言している。

フランス銀行(中央銀行)の元当局者であるモーク氏は、E CBが1年物の資金供給の担保をトリプルA未満の投資適格級格 付け国債に限定することで、スペインとイタリア、ポルトガル、 アイルランドが発行する国債の購入を促すことができると提案し た。同氏はこれをECBの「プランB」と名付け、担保の市場価 値が低下した場合に追加担保の差し入れを免除する「マージンコ ール・ホリデー」も提唱している。

モーク氏は電話インタビューで、「投資家はなおユーロ圏周 辺国の国債を購入すべきかどうか迷っている。しかし、これらの 国債の利回りはかなり魅力的なはずであり、投資家が購入し始め るには多くを必要としないだろう」と話す。

ECBの政策担当者の間では国債下落に伴う損失の拡大を抑 制する方法をめぐる論争があり、提案が実際に導入されれば、市 場沈静化のためにアイルランドとポルトガル、スペインの国債を 購入し続けるよう求めるECBへの圧力を取り除くことも予想さ れる。ECBは先週、6月以降で最も大量に国債を買い入れ、こ れが債券市場の下落トレンドの反転につながった。

モーク氏はプランBについて、最も緊張度の高い市場で国債 利回りの低下に寄与すると指摘。担保の国債が1年後再び市場に 流通することを考えれば、各国政府は財政赤字削減の責任を免れ るわけではないが、一息つく余裕が生まれると述べ、その効果を 強調している。提案通りになれば、担保の対象からドイツやフィ ンランドなどユーロ圏6カ国の国債が除外されることになる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE