EUが韓国・台湾のLCDメーカーに制裁金、約720億円-カルテル

欧州連合(EU)の行政執行機関、 欧州委員会は8日、液晶表示装置(LCD)パネルで価格カルテルを結 んでいたとして、韓国のLGディスプレーや台湾の奇美電子など韓国・ 台湾のLCDパネルメーカー5社に対し、総額6億4890万ユーロ(約 720億円)の制裁金を科した。

欧州委のアルムニア委員(競争政策担当)は同日、ブリュッセルで 記者団に対し、「外国企業が欧州で事業を行うに当たっては、欧州の企 業と同様に、EU競争法を順守する義務がある」と述べた。同委員によ ると、韓国のサムスン電子は、カルテルに関する「有益な情報」を提供 したことなどから制裁金を免れた。

制裁金は奇美電子が最大で3億ユーロ。LGディスプレーが2億 1500万ユーロ。台湾の友達光電(AUO)は1億1680万ユーロ、中 華映管は900万ユーロ、瀚宇彩晶(ハンスター・ディスプレイ)は 810万ユーロがそれぞれ科された。

欧州委によると、6社は台湾のホテルで、およそ月に1回のペース で約60回の会合を開き、LCDパネルの価格帯や最低価格で合意した ほか、将来の生産計画や生産能力について情報交換を行った。カルテル を結んでいたとされる2001年10月から06年2月の間に、約70億ユ ーロ相当のパネルを販売。携帯電話など向けの小型スクリーンは制裁金 の対象外となっている。

アルムニア委員は、「これらの会合はすべて明らかにEU競争法違 反だ。参加者がその行為の違法性を認識していたとする証拠がある」と 指摘した。

AUOの広報担当者は電子メールで配布した資料で、制裁金決定に 対し上訴する方針を表明。中華映管は未定としている。LGディスプレ ー、サムスン電子、奇美電子の各広報担当からは、通常の勤務時間外の 問い合わせに対する返答は得られていない。

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