NY外為:ドルが対円で上昇、減税延長で米景気を楽観

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルが対円で上昇。米減税延長措置が景気を押し上げるとの観測を 背景に米国債の利回りが上昇、ドル建て資産に需要が集まった。

ドルは主要通貨の大半に対して上昇。米10年債利回りは過去2 日間で大幅に上昇した。オバマ米大統領は6日遅く、減税措置の2 年間延長や給与税の引き下げに合意した。米ドルに対する下げでは 主要16カ国通貨で最もニュージランド・ドルがきつかった。ニュー ジーランド中銀は9日に会合を開く。

先物ブローカー、MFグローバル・ホールディングスのアナリ スト、ジェシカ・ホバーセン氏(シカゴ在勤)は、「相場は金利差に よって大きく左右されている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.7%上昇して 1ドル=84円04銭。9月27日以来の高値付近となった。前日は 83円49銭だった。この日のドルは対ユーロではほぼ変わらずの1 ユーロ=1.3262ドル。ユーロは対円では0.7%上げて1ユーロ= 111円45銭となっている。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は0.2%上昇。BG キャンター・マーケット・データによると、米10年債利回りは

3.33%と、6月4日以来の高水準をつけた。

ドル上昇

先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関加重通貨指 数によると、ドルは過去1カ月間で2.3%上昇。ユーロは1.9%安、 円は0.6%下落となっている。年初来ではドルは1.1%安、ユーロ は9.2%下落、一方、円は10.8%高となっている。

オバマ大統領は、連邦失業保険の給付延長と引き換えに、高額 所得者の所得税および配当やキャピタルゲイン税などの減税措置を 2年間延長することを受け入れた。現行税率は2001年と03年に施 行されたもので、年末に失効する予定だった。

米国債、日本国債およびドイツ債はいずれも下落。ブルームバ ーグがまとめたデータによると、日米10年債の利回り格差は

2.06%に拡大した。これは6月以降で最大。

米財務省が実施した10年債入札(発行額210億ドル)の結果 によると、最高落札利回りは3.34%と、7カ月ぶり高水準だった。

ユーロ動向

アイルランドのレニハン財務相は7日、60億ユーロ規模の予算 通過に向けた最初の投票で議員の支持を得た。これを受けてユーロ は下げを抑えた。

欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)の主導でアイルラ ンドへ850億ユーロの支援策が決定しているが、確実に支援を取り 付けるためには、アイルランドは予算案を通過させる必要がある。

シティグループの主任テクニカルアナリスト、トム・フィッツ パトリック氏が率いる同社ストラテジストは顧客向けリポートで、 ユーロに対して1ユーロ=1.3228ドルでショートポジションを建 てるよう助言。同氏は、今後3-6週間のユーロ見通しで、1ユー ロ1.24-1.26ドルまで下げる可能性が高いと述べ、1.21ドルを 割り込む可能性も指摘した。また、1.3450ドルへ上昇した場合に はポジションを手仕舞うよう助言している。

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