12月8日の米国マーケットサマリー:株上昇、AIG返済で(訂正)

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3262 1.3261 ドル/円 84.04 83.49 ユーロ/円 111.45 110.72

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,372.48 +13.32 +.1% S&P500種 1,228.28 +4.53 +.4% ナスダック総合指数 2,609.16 +10.67 +.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .61% +.08 米国債10年物 3.24% +.11 米国債30年物 4.42% +.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,383.20 -25.80 -1.83% 原油先物 (ドル/バレル) 88.49 -.20 -.23%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対円で上昇、ほぼ10週 間ぶりの高値をつけた。米減税延長措置が景気を押し上げるとの観 測を背景に米国債の利回りが上昇、ドル建て資産に需要が集まった。

ドルは主要通貨の大半に対して上昇。米10年債利回りは過去2 日間で大幅に上昇した。オバマ米大統領は6日遅く、減税措置の2 年間延長や給与税の引き下げに合意した。米ドルに対する下げでは 主要16カ国通貨で最もニュージランド・ドルがきつかった。ニュー ジーランド中銀は9日に会合を開く。

先物ブローカー、MFグローバル・ホールディングスのアナリ スト、ジェシカ・ホバーセン氏(シカゴ在勤)は、「相場は金利差に よって大きく左右されている」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時25分現在、ドルは対円で0.7%上昇 して1ドル=84円06銭。9月27日以来の高値付近となった。前 日は83円49銭だった。この日のドルは対ユーロではほぼ変わらず の1ユーロ=1.3257ドル。ユーロは対円では0.6%上げて1ユー ロ=111円43銭となっている。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は2年ぶり高値を付 けた。減税措置延長への期待感に加え、アメリカン・インターナシ ョナル・グループ(AIG)が米連邦準備制度理事会(FRB)の 融資枠を利用した債務の返済で合意したことが材料。

リージョンズ・ファイナンシャルやザイオンズ・バンコープが 高い。国債の利回り上昇で、融資の収益性が高まるとの期待が高ま った。モルガン・スタンレーは、出資する中国国際金融(CICC) の株式売却が承認されたことが好感され上昇。リンカーン・ナショナ ルなど生保株は、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が業 界見通しを上方修正したことから買い進まれた。AIG株は、債務 返済に関する発表のため取引が一時中止される前の段階では下落し ていた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.4%高の1228.28。ダウ工業株30種平均は

13.32ドル(0.1%)上げて11372.48ドル。米国債市場では、10 年債利回りが11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇 し、3.238%となった。

セキュリティー・グローバル・インベスターズで210億ドル相 当の資産運用に携わるマーク・ブロンゾ氏は「景気のポジティブな モメンタム(勢い)に異議を唱えるのは難しい」とし、「減税措置の 延長や金融緩和がある。中国の引き締め懸念はあるが、実施は段階 的なものになるとの見方も存在する。これら全てがリスク資産にと ってプラスの環境を作り出している」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。利回りは6カ月ぶりの高水準となった。世 界的な景気回復のペースが増しているとの楽観的な見方から、比較 的安全とされる国債の需要が減退した。

ドイツ10年債利回りは5月以降で初めて3%台に上昇したほ か、日本の5年債利回りは約2年ぶりの大幅な上げとなった。米政 府が今週3回の入札のうちの2回目を実施した後、国債相場は引き 続き軟調に推移。この日は10年債を210億ドル相当発行した。オ バマ米大統領は前政権が導入した減税措置の延長で議会と同意した。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャ ルべス氏は「修羅場は終わっていない」と指摘。「国債市場は量的緩 和の実施前に貪欲になっていただけに、その反動で、このところ損 切り売りが広がっている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時37分現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の3.23%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は23/32下げて94 30/32。 同利回りは一時3.33%と、6月4日以来の高水準を付けた。

2年債利回りは一時10bp上昇の0.64%と、7月28日以来 の高水準となった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。3週間ぶりの大幅安となった。 ドルが上昇し、代替投資としての魅力が弱まった。

ドルは主要6通貨バスケットに対して3日続伸。減税措置の延 長で米経済成長が促進されるとの思惑が背景にある。金は年初来で 26%上昇しており、7日には1オンス=1432.50ドルと最高値を更 新した。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・ レシュ氏(シカゴ在勤)は「金市場は現在、短期的な観点のトレー ダーが支配している。大口の投資家は最高値更新後に利益を確定し た。ドル相場も安定しているため、短期的な観点のトレーダーは金 やほかの商品に売りを出すだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物 2月限は前日比25.80ドル(1.8%)安の1383.20ドルで終了。 中心限月としては11月16日以来の大幅な下げとなった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。米エネルギー省の統計でガ ソリンと留出油の在庫が予想外に増加したため、売りが膨らんだ。

ガソリン在庫は前週比381万バレル増加の2億1400万バレル。 ブルームバーグがまとめた調査では30万バレルの減少が見込まれ ていた。暖房油とディーゼル油を含む留出油は215万バレル増加し た。

エナジー・セキュリティー・アナリシス(マサチューセッツ州) の原油市場ディレクター、リック・ミュラー氏は「ガソリンと留出 油の在庫増は供給側に問題はなく、需要見通しがさほど明るくない ことを示している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前 日比41セント(0.46%)安の1バレル=88.28ドルで終了した。 過去1年では22%上昇している。

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