米銀行債の保証コスト、欧州金融債下回る-シティが政府支援脱却で

クレジット・デフォルト・スワッ プ(CDS)市場が示す社債保証コストによれば、米銀が発行した債 券は欧州の金融機関債と比べこれまでで最も安全に近い状況にある。 財政危機で欧州が混乱する中、米国では経済成長を追い風にシティグ ループが政府の支援下から実質離れたことが背景だ。

シティやJPモルガン・チェースを含む米大手6行の銀行債の平 均保証コストは、欧州の銀行・保険25社の社債のCDSスプレッド で構成するマークイットiTraxx金融指数を12.16ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)下回った。信用危機が最も深刻だっ た2008年10月は、欧州の保証コストを341bp上回っていた。

BNPパリバのクレジットストラテジスト、ラジーブ・シャー氏 (ロンドン在勤)は「米大手行のパフォーマンスは欧州の銀行を上回 っている」と指摘。「シティの支援脱却は、同行の資本構造の強化につ ながるものではないもののセンチメントを押し上げる要因であり、米 金融機関にとってプラスと受け止められるだろう。欧州には依然とし て周辺国をめぐる不安がある」と説明した。

米政府は、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危 機のさなかに導入した銀行救済策や緊急融資プログラムを段階的に解 消している。シティの保有株売却では納税者に約120億ドル(約1兆 円)の利益をもたらした。欧州では、域内の財政赤字問題が深刻化す る中、銀行は保有する国債で損失を被るとトレーダーはみている。

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