公取委:DeNAに立ち入り検査、不公正取引で-株価急落

公正取引委員会は8日、携帯電話 向けゲーム配信の国内最大手ディー・エヌ・エー(DeNA)本社を、 独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査した。これを受け同社株価は2年 ぶりの下落率を記録した。

公取委の松山隆英事務総長は同日の定例会見で、独禁法19条が規定 する不公正な取引方法を行った疑いで「立ち入り検査を行ったことは 事実」と述べたが、具体的な理由や今後の展開に関する言及は避けた。

DeNA側も検査を受けたと発表。広報担当の金子哲宏氏は、他社 へのソフト供給をやめるよう取引先の開発業者に圧力をかけた疑いのよ うだ、と語った。

共同通信は8日の報道で関係者の話として、DeNAが、ライバル 会社GREE(グリー)にソフトを提供した業者に取引停止をほのめ かし、従わない業者のゲームはDeNAのサイト「モバゲータウン」で 検索不能にしていたと伝えた。金子氏は、こうした詳細にはコメントで きない、としている。

検査実施は、午前の株式取引の終了後に伝わった。午前に小反発し ていたDeNA株は午後に入り急落、一時、前日比11%安と、2008年 11月6日に記録した12.4%以来、ほほ2年ぶりの下落率となった。終 値は同162円(6.0%)安の2538円。一方、グリー株価は、午後の取引 開始直後に同6.2%高まで買われた。

DeNAは携帯向けゲーム配信と開発で急成長。10月には、米ア ップルのスマートフォン(多機能携帯)「iPhone(アイフォー ン)」向けゲーム開発・配信会社の買収を発表。海外展開の本格化によ り、14年度には売上高を今期(11年3月期)見込みの4倍程度となる 4000億円に増やす方針。

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