イタリア:政治不安が財政リスクに拍車-首相の信任投票、14日に採決

イタリアでは2011年予算案の可決 によって、ベルルスコーニ首相の信任投票が実施される運びとなる。 投票の結果は首相の政治家としての命運を左右するだけでなく、欧州 連合(EU)が求める一層の赤字削減の道筋を難しくしそうだ。

アイルランドが欧州連合(EU)に緊急支援を要請し、EUの行 政執行機関である欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)がイタ リアは財政赤字を圧縮するため、追加的な予算削減が必要になる可能 性があると指摘した翌日の先月30日、イタリアの10年国債のドイツ 国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)はユーロ導入以後で最大の 212ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大した。スプレ ッドはその後158bpまで縮小しているが、依然として昨年平均のほ ぼ倍の水準にある。

モニュメント・セキュリティーズの債券ストラテジスト、マルク・ オストワルト氏(ロンドン在勤)は「イタリアで実際に統治が機能し ない状態になったり、ベルルスコーニ首相が権力に必死にしがみつい たりすれば問題だ」と述べた。

財政赤字削減の約束を履行できていないとして、ユーロ圏各国政 府が投資家から罰を受ける中で、今月14日に行われるベルルスコーニ 首相の信任投票の結果がイタリアの政局の不安定さに拍車を掛ける恐 れがある。

欧州委は先月29日に公表した経済予測で、イタリアの来年の財政 赤字が国内総生産(GDP)比4.3%と、政府予想の3.9%を上回ると の見通しを示した。この差は約60億ユーロ(約6660億円)に相当す る。レーン委員は「イタリアが財政目標をしっかり達成することが重 要だ」と指摘している。

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