東洋エンジ株5月来の300円乗せ、受注目標到達を期待-指標割安も

エンジニアリング大手の東洋エン ジニアリング株が一時、前日比6.7%高の317円と3連騰。5月以来、 約7カ月ぶりに300円台を回復した。受注動向の急回復で会社側の受 注目標は達成される公算が大きい、との見方が一部アナリストから示 され、今期業績や株価の下振れ不安が後退、株価純資産倍率(PBR) 1倍割れの現状を見直す動きが広がった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の磯崎輝雄シニアアナリス トは7日付のリポートで、受注獲得は同証想定よりも遅れ気味だが、 受注は上振れる可能性が高まっていると指摘。投資判断「アウトパフ ォーム」を継続し、目標株価を370円から390円に引き上げた。

会社側の今期(2011年3月期)の受注目標は2800億円。三菱U モルガンではこれまで2600億円としていたが、今回会社側目標を上回 る3000億円と想定。「日本エンジニアリング専業3社の中で、受注回 復のモメンタムは同社が最も大きい」と磯崎氏は見る。同証による今 期の連結営業利益予想は48億円で、会社側予想の40億円を上回る。

10年4-9月(上期)時点で受注達成度は22%となっていたが、 その後10月には三井物産とともにタイの民間発電会社の発電設備建 設の契約を締結、11月には三井海洋開発との共同設立会社がブラジル 向け洋上原油処理設備を受注することで内定した。過去の受注高は09 年3月期が1192億円、10年3月期が1324億円だった。

新しい目標株価は、13年3月期の予想1株利益のPER12倍。東 洋エンジと競合する海外プラントエンジニアリング大手7社の平均P ER13.5倍から1割ディスカウントした水準が充てられている。「現 在の株価バリュエーションは依然割安感が強い」と磯崎氏。PBRで 見ても、午前終了段階で0.96倍だった。

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