三井金株6月来高値、クレディSが中立に格上げ-電池材料期待感も

非鉄大手の三井金属株が一時、前 日比3.8%高の274円と3連騰。6月22日以来、約5カ月半ぶりの高 値水準を回復した。足元の電子材料低迷や非鉄市況の軟調は株価に織 り込み済みとし、クレディ・スイス証券では投資判断を「中立」に引 き上げたため、株価の下値リスクが後退したと受け止められた。

クレディS証の山田真也リサーチアナリストは7日付のリポート で、三井金の投資判断を従来の「アンダーパフォーム」から「中立」 に、目標株価を190円から240円に引き上げた。主力の電子材料(銅 はく、液晶パネル向け材料)初夏以降に調整し、亜鉛など非鉄事業も 11月の中国の金融引き締め懸念以降、市況下落に見舞われているが、 電子材料は足元で液晶パネル生産量の台湾での回復傾向を確認、家電 製品の在庫調整終了に伴い、銅はくは年明け以降回復に向かう可能性 が高いという。

亜鉛市況の落ち着きもあり、電子材料低迷や非鉄市況軟調をすで に織り込んだ三井金株は、今後「ファンダメンタルズの回復を織り込 む展開になる」と山田氏は予想した。また同氏によると、今夏に発表 予定だった電池材料(正極材)の受注も近く発表されるとみられ、受 注規模など確認ポイントはあるが、発表されれば2013年3月期以降の 業績けん引役になるとの見通しを示している。

11年3月期の連結営業利益予想は、会社側の253億円に対し、同 証は243億円、12年3月期は263億円と同証予想をそれぞれこれまで の225億円、234億円から上積みした。新しい目標株価の240円は、 11年予想の1株利益21.35円に国内非鉄企業の平均PER11倍を適用 している。

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