【個別銘柄】輸出、鉄道、紙パ、DeNA、SUMCO、武田薬、電通

きょうの日本株市場で株価変動材 料の出た銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:ソニー(6758)が前日比1.9%高の3040円、トヨタ 自動車(7203)が0.8%高の3280円など堅調。オバマ米大統領が減税 措置の2年間延長に同意し、7日に米国債利回りが急上昇、日米金利差 拡大を背景に外国為替市場でドル買い・円売りが進んだ。8日は1ドル =83円台後半と、きのうの東京株式市場の通常取引終了時点の82円台 半ばの円高が一服、業績懸念が和らいだ。

鉄道株:JR東日本(9020)が2.8%高の5220円、JR東海 (9022)が1.2%高の66万4000円など。東証1部陸運業指数はTOP IXの上昇寄与度と業種別上昇率でともに上位。ゴールドマン・サック ス証券では、JR株のPBR(株価純資産倍率)が約1年半ぶりに電 気・ガス株のPBRと同水準に低下したことを挙げ、株価が割安になっ ていると指摘。2009年度にJR株がじりじりと上昇したのと同じ動き になる可能性があるとし、JR東日本やJR東海の投資判断「買い」を 強調した。

パルプ株:王子製紙(3861)が2.3%高の395円などパルプ・紙指 数を構成する11銘柄すべてが上昇し、33業種の上昇率トップ。ドイツ 証券では、政府税制調査会が検討する温暖化対策税(環境税)の新たな 試案についての6日付の日本経済新聞報道を受け、一部製紙メーカーや セメントメーカーの年間コスト負担は懸念されたほどではないと判断さ れる、と指摘した。

武田薬品工業(4502):2.5%高の3970円。肥満症治療薬Cont raveに関し、米国食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が長期使用 でのベネフィットがリスクを十分に上回っているとして、販売承認を推 奨する見解が示されたと8日発表。諮問委員会ではこのところ他の肥満 症治療薬に対してネガティブな見解が示されて期待値が低かったことか ら、結果はサプライズと受け止められた。

ディー・エヌ・エー(2432):6%安の2538円と午後急落。公正 取引委員会が8日午前、独占禁止法違反(不公正な取引方法)容疑で東 京都渋谷区の同社本社を立ち入り検査した。今後の収益への悪影響など が警戒された。売買も膨らみ、東証1部売買代金首位。

SUMCO(3436):9.6%安の1211円。11年1月期の連結純損 失予想を従来の120億円から660億円へ下方修正した。半導体用シリコ ンウエハーの数量減や円高に加え、価格改善が想定水準に達しなかった ため。抜本的な収益基盤強化策の費用として特別損失も計上する。期末 配当予想は無配とした。クレディ・スイス証券では、構造改革には時間 を要するとし、投資判断を「アンダーパフォーム」へ引き下げた。

三菱マテリアル(5711):1.5%安の269円。持分法適用関連会社 であるSUMCOの業績予想修正を受け、11年3月期に投資損失とし て187億円を計上する予定と前日発表。ゴールドマン・サックス証券で は、目標株価を290円に引き下げた。

キョーリン製薬ホールディングス(4569):2.6%安の1369円。沢 井製薬(4555)からの経営統合提案を断ることを決め、同社に通知した と前日発表。シティグループ証券では、敵対的買収はしないというのが 沢井薬の方針である以上、経営統合案件はこれで終了となるのが自然と し、キョーリン株は短期的に下落しようとの見方を示した。

イハラケミカル工業(4989):7.8%高の275円。10年10月期の 連結営業利益は17億9800万円と、従来予想12億円を50%上回ったも よう、と前日発表。売上高は前回予想をやや下回るものの、経費低減や 海外向け農薬原体などの堅調が貢献した。

電通(4324):2.8%高の2411円。11月度の単体売上高は前年同 月比11%増の1273億円だった。シティグループ証券では、11月は売り 上げモメンタムの力強さを確認したとし、12月は10%以上の増収にな る見込みと予想。投資判断の「買い」を強調した。

ゴム製品株:ブリヂストン(5108)が1.5%高の1675円、住友ゴ ム工業(5110)が2.5%高の906円など。シティグループ証券では、原 材料価格の高止まりにもかかわらず、ブリヂストと住友ゴムは数量効果 や値上げにより11年12月期も減益が回避できるだろうとし、両社株の 「買い」を強調した。

東洋エンジニアリング(6330):4.7%高の311円。三菱UFJモ ルガン・スタンレー証券では11年3月期受注額を3000億円と予想、会 社側見込みの2800億円は上振れの公算が大きいと指摘し、目標株価を 370円から390円に引き上げた。

アルテック(9972):21%高の275円と、東証1部の値上がり率2 位。東洋経済新報社のオンライン版は7日、11年11月期の連結営業利 益は前期推定比約2倍の10億円になる見通しと伝えた。リストラ効果 で商社事業の赤字が解消することに加え、利益をけん引する中国での飲 料容器製造事業は高成長が続くとしている。

ダイキン工業(6367):4%安の2873円。ブルームバーグが7日 に報じた米エアコンメーカーのグッドマン・グローバル買収に向けた協 議を開始したことについて、野村証券では仮に買収した場合は市場シェ アアップなどシナジー効果を目指すことになるとした半面、3000億円 程度で買収する場合は新株発行などの資金需要が顕在化する可能性があ るとも指摘。増資への懸念が続いた。

三井金属(5706):3%高の272円。クレディ・スイス証券では7 日付で投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」へ上げ た。足元の電子材料低迷、非鉄市況軟調は株価に織り込まれたとし、今 後はファンダメンタルズの回復を織り込む展開になるとみる。

ヒロセ電機(6806):1.4%高の8760円。9万株の自社株を8日朝 の東証自己株式立会外買付取引(ToSTNet-3)で取得した。取得価格は 1株当たり8640円。需給改善が期待された。

幻冬舎(7843):10%高の25万4000円。同社の見城徹社長が代表 を務める特別目的会社が株式公開買い付け(TOB)を実施中に、投資 ファンドのイザベル・リミテッドが同社株を大量購入したことが明らか になった。同ファンドの追加取得や、見城氏側の対抗TOBなどの思惑 含みの買いが入ったようだ。

クリムゾン(2776):14%安の2万310円。11年1月期の営業損 益は8000万円の黒字予想から一転、3億9700万円の赤字(前期は5億 4000万円の赤字)に転落する見通し。卸売事業での正規品販売の低下 や小売事業の販売単価下落が響く。

TRNコーポレーション(3351):3000円(22%)高の1万6480 円ストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)。ハークスレイ(7561)が同 社を株式交換で完全子会社化する、と前日発表。株式交換の対価は1万 6900円で、同水準にさや寄せの動きとなった。TRN株は11年2月23 日付で上場廃止となる予定。

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