【テクニカル分析】債券先物は上昇基調、08年6月以来の支持線が支え

みずほインベスターズ証券の井上 明彦チーフストラテジストは日本国債先物相場について、中心限月ベ ースでは2008年6月から引いた下値支持線に支えられており、「限月 交代に伴う一時的な下げがあっても上昇基調は維持される」と分析し ている。

東京先物市場の中心限月は08年6月13日に132円05銭の安値を 付けて以降、約2年半にわたって右肩上がりの展開が続いている。こ の間、相場が一時的に下落する場面があっても、09年6月11日の135 円47銭、10年4月7日には138円06銭で底打ちして08年からの支 持線に支えられた。足元では140円30銭付近で推移している。

こうした中、9日には12月物が取引最終日を迎えるため、中心限 月は期先の11年3月物に移行する。3月物は7日の通常取引終値が 140円43銭だったため、井上氏は限月交代後も08年からのサポート ラインの140円30銭付近の水準を大きく下回らずに済みそうだと言う。

また、市場で新たに売り材料が出てきた場合も、10年債利回りの

1.2%が節目として意識されているため、先物3月物の下値余地が限定 される可能性が高いという。井上氏は、先物相場が限月交代終了後の 数営業日のうちに、前限月とのギャップ(窓)を埋める傾向があるこ とにも着目しており、「14日の20年債入札を終えると年内の需給懸念 がひと息つくため、3月物は141円台への上昇も視野に入る」と読む。

ただ、先物相場は07年6月に記録した130円76銭の安値も含め ると、その後の上昇トレンドはすでに3年半に及んでいる。井上氏に よると、03年6月に144円98銭の最高値を記録してから、約3年後 の06年7月にはいったん130円84銭で底入れしたと指摘。「過去のサ イクルからは長期上昇トレンドが転換するリスクが全くないとはいえ ず、相場が調整局面入りすれば深押しも考えられる」としている。

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