米国株:終盤に上げ失う-インサイダー取引捜査報道などで

米株式相場は取引終盤に上げを消 す展開となった。米国でインサイダー取引をめぐる捜査が拡大してい るとの一部報道や、オバマ大統領が減税措置を2年で見直すと表明し たことが嫌気された。

ダウ工業株30種平均では、3MやJPモルガン・チェース、ヒュ ーレット・パッカード(HP)が大きく下落した。ダウ平均は一時、 89ドル上げる場面もあった。シティグループは上昇。米財務省が保有 普通株全ての売却を発表したことが好感された。ニューヨーク・タイ ムズは、新聞紙面広告の収入が改善するとの予想を示したことに反応 し、買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.1%高の1223.75。一時は1% 高まで上げた。ダウ工業株30種平均は3.03ドル下げて11359.16 ドル。

USグローバル・インベスターズのシニアトレーダー、マイケ ル・ナスト氏は「すべてが同時に起き、それまでの上昇分を失った」 と指摘。「オバマ大統領の記者会見中、投資家の間には多少動揺が広 がった」とし、「その後、米証券取引委員会(SEC)がインサイダ ー取引の捜査を拡大させる可能性があるとのニュースが入った。これ が株価上昇の勢いを削いだ」と解説した。

S&P500種はニューヨーク時間午後2時40分の時点では

1233.50付近で推移していた。その後オバマ大統領が記者会見で、延 長措置が終了する2年後をめどに、富裕層向け減税廃止に向けて闘う と表明すると、指数は上げを失った。

インサイダー取引捜査

このほか取引終盤に、米当局がウォール街のインサイダー取引捜 査を拡大し、「大手ヘッジファンド数社」に召喚状を送付したとロイ ター通信が報じると、相場はさらに上げを縮小した。ロイターは、具 体的なヘッジファンドの名前は挙げていない。捜査に詳しい複数の匿 名の関係者の話として報じた。

早い段階では、オバマ大統領のブッシュ減税延長への同意や財務 省によるシティ株売却が好感され上昇していた。

スタイフェル・ニコラスの市場ストラテジスト、ケビン・キャロ ン氏は「減税延長の妥協案に関する発表は、悪影響を差し引いてもポ ジティブであり、かなりの不透明感が取り除かれた」と分析。「シテ ィやゼネラル・モーターズ(GM)の例に見るように、米政府は企業 の立て直しを手助けした後、投資家としての役から退くことを望む。 株価に上昇余地があるのは確かだ」と続けた。

3M

化学品メーカーの3Mは3.1%安の84.19ドルと、ダウ工業株 30種平均では値下がり率最大。同社は2011年の利益が、年金コスト の上昇分も含め1株当たり最大6.10ドルになると発表した。ブルー ムバーグがまとめたアナリストの予想平均は1株当たり6.20ドル。

シティは3.8%上昇し、4.62ドル。当局への届け出によれば、財 務省は引き続き、シティ株4億6510万株の購入権に当たるワラント を保有。米連邦預金保険公社(FDIC)は財務省の代わりに同行の トラスト型優先証券8億ドル相当を保有している。

ニューヨーク・タイムズは4.1%高の9.76ドル。同社は10-12 月(第4四半期)の新聞広告事業が前期から改善するとの見通しを発 表した。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 森 茂生 Shigeki Mori +1-212-617-6107 smori1@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae、 Shigeru Chiba 記事に関する記者への問い合わせ先: Rita Nazareth in New York at +1-212-617-8908 or rnazareth@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Nick Baker at +1-212-617-5919 or nbaker7@bloomberg.net.

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