12月7日の米国マーケットサマリー:株は引け際に上昇分を失う

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3270 1.3308 ドル/円 83.51 82.66 ユーロ/円 110.83 110.00

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,359.16 -3.03 -.0% S&P500種 1,223.75 +.63 +.1% ナスダック総合指数 2,598.49 +3.57 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .52% +.10 米国債10年物 3.13% +.21 米国債30年物 4.37% +.13

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,409.00 -7.10 -.50% 原油先物 (ドル/バレル) 88.26 -1.12 -1.25%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで下落、2週ぶ り高値付近から値を下げた。アイルランド議会は850億ユーロの国際 支援を確実に取り付けるため、義務付けられている緊縮策を採決する。

ドルは対ユーロと円で上昇。オバマ米大統領がブッシュ前政権 時に導入された中間層向け減税措置の延長で、こう着状態を打開した のが材料となった。これを受けて、米国債利回りは急上昇した。アイ ルランドのレニハン財務相は、政府が予算案可決に向けて過半数の支 持を得ていると述べた。欧州各国の指導者は引き続き、域内の債務問 題が他国へ波及しないよう、対応策をめぐって協議を重ねている。

円は対ドルで3週ぶり高値から下落。野田佳彦財務相は「昨日、 今日と為替が1つの方向に偏った動きになりつつある」と述べた上で、 市場の動向を注視する考えを示した。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調査 担当ディレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は、 「アイルランドの動向が域内にどのような影響を与えるのか、またポ ルトガルやスペインにも悪影響が及ぶとの恐怖感に対して、何かしら の解決策が見いだされるのかどうか、誰もが注目している」と述べ、 「こうした問題が未解決のままだ」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時10分現在、ユーロは対ドルで0.2% 下げて1ユーロ=1.3284ドル。前日は1.3308ドルだった。この 日は一時、0.7%値上がりする場面もあった。円はドルに対して1% 下げて、1ドル=83円46銭。前日は82円66銭だった。この日の 円は対ユーロで1ユーロ=110円87銭(前日は110円ちょうど)。

◎米国株式市場

米株式相場は取引終盤に上げを消す展開となった。米国でインサ イダー取引をめぐる捜査が拡大しているとの一部報道や、オバマ大統 領が減税措置を2年で見直すと表明したことが嫌気された。

ダウ工業株30種平均では、3Mやヒューレット・パッカード (HP)、JPモルガン・チェースが大きく下落した。ダウ平均は一 時、89ドル上げる場面もあった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%高の1223.78。一時は1%高まで上げた。ダウ 工業株30種平均は3.03ドル下げて11359.16ドル。

USグローバル・インベスターズのシニアトレーダー、マイケ ル・ナスト氏は「すべてが同時に起き、それまでの上昇分を失った」 と指摘。「オバマ大統領の記者会見中、投資家の間には多少動揺が広 がった」とし、「その後、米証券取引委員会(SEC)がインサイダ ー取引の捜査を拡大させる可能性があるとのニュースが入った。これ が株価上昇の勢いを削いだ」と解説した。

◎米国債市場

米国債相場は大幅下落。2年債利回りは3月以来の大幅上昇とな った。オバマ米大統領が減税措置の2年間延長に同意したことや、こ の日の3年債入札で需要が2月以来の最低水準となったことが背景。

30年債は2ポイント以上の下落。オバマ大統領の減税延長計画 で、財政赤字の拡大につながるとの懸念が強まった。同計画は景気回 復支援に向け、給与税税率の2ポイント引き下げも含む。この日の3 年債入札の規模は320億ドルだった。これにより今年の中長期債の発 行総額は2兆1160億ドルとなり、過去最高を記録した前年の2兆 1090億ドルを上回った。

ウェルズ・ファーゴで約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ ミューラー氏は、「減税パッケージが相場の流れを変えた」と指摘。 「今回の減税合意は、協議が始まるまでは誰も予想していなかったほ ど景気刺激や成長を支援する内容だ。これは二番底に対する見方を変 える。米国債市場が望むものではない」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時33分現在、10年債利回りは前日比21ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.14%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は 1 3/4下げて95 5/8。 ブルームバーグのデータによると、同利回りは一時3.17%と、6月 23日以来の高水準を付けた。2年債利回りは11bp上昇の0.53%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。前日までに6営業日続伸し、過 去最高値を記録したことから、売り優勢に転じた。

金は朝方の取引で1オンス=1432.50ドルに達し、過去最高値 を更新。オバマ米大統領が昨夜、ブッシュ政権時代に導入された減税 措置の延長に同意したことから、この日はドルが下落。対円では3週 間ぶり安値に沈んだ。金はユーロ建てでも最高値を記録した。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレーダ ー、マット・ジーマン氏は「非常に積極的な売りが出ている」と指摘。 「年末が近づいており、金は高値を更新中だ。利益を確保するには良 いタイミングだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比7.10ドル(0.5%)安の1409ドルで終了。11月 26日以降で初の下げ相場となった。現物価格は1431.25ドルの過去 最高値に達した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。1バレル=90ドルの上値抗 線を超えたものの、同水準を維持できなかったことへの失望から、り が出た。前日には2年2カ月ぶり高値に上昇していた。

オバマ米大統領はブッシュ前政権時代のすべての減税措置を2年 間延長することに同意すると表明。「今回の譲歩は回復への道のりに 必要不可欠な一歩だ」と述べた。これを材料に原油相場は90.76ド ルと、2008年10月8日以来の高値をつけた。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード) のアナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は、「重要なテ クニカル水準を超えた後、買いが細るのはよくあることだ」と指摘。 「上値を追いきれず、新たな買い持ち高が手じまわれている」と語っ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前日 比69セント(0.77%)安の1バレル=88.69ドルで終了した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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