PIMCOエラリアン氏:減税延長の合意、経済成長に有益

米パシフィック・インベストメ ント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営 責任者(CEO)は、オバマ米政権が減税措置の延長で議会と同意に 至ったことについて、成長に向けて好ましいと評価。株式や商品価格 の上昇、また債券の下落に反映されているとの認識を示した。

エラリアンCEOは7日、ブルームバーグラジオとのインタビュ ーで、「これは財政を圧迫するため、債券は売りを浴びている」と指 摘。「成長にとって好ましいと市場が解釈していることは極めて重要 だ。このためリスク資産は全面高となっている」と述べた。

米10年債利回りは3.10%と、7月以来の高水準となった。株 価は上昇し、S&P500種株価指数は2年ぶりの高値を付けた。金属 やエネルギー株も堅調に推移し、金および銅相場は過去最高値を更新。 原油先物はバレル当たり90ドルを突破し、2年2カ月ぶりの高値と なった。

オバマ大統領は、ブッシュ政権時代に導入された高所得者の所得 税および配当やキャピタルゲイン税、遺産税の減税措置を2年間延長 することに同意すると表明した。議会の休会前に中間層向け減税の延 長をめぐるこう着を打開することが目的。現行税率は2001年と03 年に施行されたもので、年末に失効する予定だった。

エラリアン氏は、「米国は経済の成長を期待して短期の刺激策を 選んでいるのだ」と発言。「今いるのは目的地ではなく、そこに至る 橋だ。現在最もあってはならないのはワシントンのこう着状態だ。こ れまでは米連邦準備制度理事会(FRB)が限られた手段ですべての 重労働を余儀なくされてきた。その結果として、政策の効果は期待に 達していなかった」と続けた。

同氏はまた、今回の減税措置延長の同意では持続可能な成長に向 けた複数の主要な要素が欠落していると指摘。「競争力のある高い成 長へのバトンの受け渡しが確実に行われるよう構造改革も必要だ」と 語った。

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