協和キリン株が一段安、抗体のリンパ腫対象国内試験で有害事象確認

キリンホールディングス傘下で、 医薬品などを製造する協和発酵キリン株が午後の取引で一段安。一時、 前日比3.6%安の837円まで売られた。同社は午前の取引終了後、開 発中の抗体について、再発・再燃成人T細胞白血病リンパ腫を対象に した国内臨床試験の結果を明らかにし、有害事象も認められたため、 同抗体の実用化、収益貢献への期待が後退した。

同社が7日に発表したリリースによると、抗体は協和キリンが開 発中のKW-0761(抗CCR4ヒト化モノクローナル抗体)で、国内 第2相臨床試験の結果が4日から7日まで米フロリダ州で開かれてい た米国血液学会で発表された。同試験では、KW-0761が27人に投 与され、リンパ球減少、白血球減少、発疹、肝酵素上昇などの有害事 象が高頻度に認められたという。ただ、これらの有害事象は対処療法 により適切に対応することで管理可能である、という。

大和証券キャピタル・マーケッツの岩朝亮忠アナリストは、今回 の試験結果公表を受けて「副作用が高頻度に発現しているという印象 を持ち、市場が期待していたよりも、効果や安全性で期待値を下回っ たのだろう」との見方を示した。

また協和キリンでは7日、創薬ベンチャーのリブテックが創製し た「ヒト化抗Dlk-1モノクローナル抗体LIV-1205」について、 2008年2月18日から結んでいた全世界での独占的開発・販売権を協 和キリンが取得するライセンス契約の解消も発表した。

岩朝アナリストはこれについて、前臨床の段階にあったもので、 将来の業績への影響などがすぐに懸念されるものではないと分析。限 られた予算をどう振り分けていくか検討する中で、優先順位が低かっ たために外されたのだろう、との認識を示していた。

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