野村証:日本企業の収益予想減額、7四半期ぶり-円高響く

野村証券は6日付で、日本の上場 企業の今期(2011年3月期)と来期の業績予想をともに下方修正した。 対ドルでの想定為替レートを円高方向で見直したことが要因。特に円高 による悪影響が通年で予想される来期の利益修正幅が大きくなった。

同社リポートによると、上場主要企業(NOMURA400ベース、 除く金融)の11年3月期経常利益は前期比56.2%増の見込み。前回9 月時点では57.5%増を予想していた。当該期の業績予想の下方修正は 7四半期ぶり。来期は今期予想比13.3%増を予想する。前回予想は

19.8%増だった。13年3月期は13.4%増の見通し。

想定為替レートは、対ドルで今下期以降を1ドル=88円から81円 に大きく変更。この結果、今期の期中平均ベースでは1ドル=85円 (従来89円)になる。対ユーロでは今期が1ユーロ=113.1円(同

113.3円)、来期は112円で変わらず。このほか、鉱工業生産の前提を 今・来期とも引き下げ、原油価格については引き上げた。

同証券では、1円の円高は対ドルで経常利益を0.6%引き下げるほ か、対ユーロでは0.2%引き下げるとしている。

株価は来上期に本格上昇も

新たな業績予想を半期ベースで見ると、今期上期(4-9月)の経 常利益は前年同期比2.4倍だったが、今下期には7.6%増益に減速し、 来上期は2.9%減益、来下期は33.8%増益となる見込み。野村証券金融 経済研究所の海津政信チーフリサーチオフィサーは「業績を株価にあて はめた場合、来年3月まではじりじりと上昇し、4-9月には下期の大 幅増益を反映して株価がかなり上がる可能性がある」と見ていた。

同証によると、TOPIXベースの1株利益に相当する数字は今期 が55、来期64、13年3月期は72。経常利益額全体のピークは08年3 月期の約31兆円で、今期は約22.3兆円、来期は約25.2兆円、13年3 月期には28.6兆円まで回復すると予想している。

一方、業種別での増益寄与度上位は、今期が電機・精密、自動車、 化学、鉄鋼・非鉄、商社、機械、来期が電機・精密、自動車、機械、鉄 鋼・非鉄、通信となっている。13年3月期は自動車、電機・精密、化 学、機械など。

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