ECB、スペイン債購入が迫る大き過ぎる関与-決意試される恐れ

【記者:Anchalee Worrachate】

12月7日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)が率先して スペイン国債の購入に動かない限り、英投資ファンド4位のリーガ ル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM) は、スペインが借り入れる資金をこれ以上提供するつもりはない。

スペインの10年国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレ ッド)は11月30日にユーロ導入後で最も拡大した。アイルランドが 欧州連合(EU)に救済を要請し、支援を求める国がさらに増えると の観測が広がったことが響いた。事情に詳しい複数のトレーダーが取 引の秘密を理由に匿名で語ったところでは、ECBはアイルランドと ポルトガル、ギリシャの国債を買い入れているが、スペイン国債は購 入していない。

LGIMの投資マネジャー、ジョナサン・クローク氏は「スペイ ンは多額の資金調達が必要であり、問題はすぐには解消されないだろ う」と指摘。「ECBがスペイン国債をまだ購入していないと考えてお り、ECBがスペイン国債の積極的な買い手となれば、われわれの戦 略は変わる可能性がある」と話す。

スペイン経済はギリシャとポルトガル、アイルランドを合わせた 規模の約2倍に相当し、救済が必要になれば、7500億ユーロ(約82 兆4000億円)の支援ファシリティーを食い尽くす恐れがある。スペイ ンは来年、約450億ユーロ相当の国債償還に備える必要があるが、こ れは今年の320億ユーロを上回る。4月にまず155億ユーロ相当の国 債の償還期限が到来する。

LGIMはポルトガル国債とアイルランド国債について、パフォ ーマンス指標として用いる指数のウエートと一致する「ニュートラル」 なポジションを取っている。これに対して「主にスペイン」を「アン ダーウエート」としており、スペイン国債に対してより悲観的だ。

クローク氏は、ECBによるスペイン国債購入の可能性について、 「極めて大きなコミットメントになるとみられるため、現時点では可 能性は低い」としながらも、「市場はECBの決意を試し、どの水準で 本当に心配し始めるかを確かめるため、ある段階でスプレッドを押し 上げたいと考えるかもしれない」と述べている。

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