欧州財務相、支援基金の早期拡大やポルトガルなどへの即時支援見送り

欧州の財務相らは、ポルトガルと スペインへの即時支援と7500億ユーロ(約82兆2000億円)のユーロ 圏支援基金の規模拡大を見送り、市場の動揺を鎮める手段を、欧州中 央銀行(ECB)による国債購入に委ねることにした。

1週間前にアイルランド向け850億ユーロの支援策を承認した財 務相らは6日の会合で、スペインとポルトガルが国内の財政赤字に対 処できるとの見解を示すと同時に、既存の与信枠は緊急支援を行うの に十分だと判断した。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセ ンブルク首相兼国庫相)は6日遅く、財務相会合後にブルームバーグ・ ニュースの取材に対し、「金融市場を鎮めるのは非常に困難だが、われ われは、ユーロ圏の金融安定を確保するためあらゆる手段を講じるこ とをあらためて確認した」と述べた。

ECBによる債券購入が22週間ぶりの高水準となり、市場での投 機的な動きは一段落していることから、債務危機拡大に対処する次の 措置をめぐるユーロ圏諸国間の深刻な意見対立は目立たなかった。

支援基金の増額や欧州共同債の導入については、国内納税者の負 担増の回避を求める圧力にさらされているドイツが中心になって反対 した。

同国のショイブレ財務相はブリュッセルで、「新しい議論を毎週行 う必要はない」とし、「必要な措置は準備済みだと考えている」と述べ た。

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