アジア開銀:アジアは為替レートで地域的な協調が必要

アジアの国・地域は、先進国の景 気回復の行き詰まりが輸出需要への打撃となる恐れがあるなか、資本 流入の管理と地域貿易の活性化に向けて為替レートでの協調を必要と している。アジア開発銀行(ADB)の地域経済統合室(OREI) が7日、12月の「アジア経済モニター」で指摘した。

同リポートは「地域的な協調の拡大により、アジアの国・地域は 国際競争力低下を恐れることなく通貨上昇に一段と積極的になれるだ ろう。その結果、世界的な不均衡是正に寄与する」と指摘した。

ADBは、先進国では向こう数年「弱い」経済成長が続いてアジ アの欧米に対する成長率格差が拡大し、アジア通貨の上昇と同地域へ の資本流入の「長期継続」が維持されると予想。米国の需要の弱さに 欧州のソブリン債危機と日本のデフレが相まってアジアの輸出見通し を暗くしていることに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)による 成長促進の取り組みもアジアにおける資産価格バブルやインフレ進行 のリスクを高めていると分析した。

リポートは、東南アジア諸国と日中韓3カ国が「急増するアジア への資本流入を効果的に管理し、成長のための資源をより良く再均衡 させるために」地域的な為替レートの協調の可能性を追求し得ると指 摘した。

中国の成長率見通しについては、不動産価格の沈静化と景気刺激 策解除により、今年の10.1%から来年は9.1%に鈍化すると予想し た。

同リポートは日本についても、円高と「根強いデフレ圧力」が輸 出と消費に打撃を与え、回復ペースが緩やかになると予測。今年の

3.2%成長から来年は1.4%成長になるとの見通しを示した。

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