米クライスラー、米加の政府融資を早期返済も-マルキオンネCEO

【記者:Tim Higgins】

12月6日(ブルームバーグ):米自動車メーカー、クライスラー・ グループは、米国とカナダ政府から受けた融資を2013年よりも前に 返済した上で、同社の運営を手掛ける伊同業フィアットが株式51%を 取得する可能性がある。両社の最高経営責任者(CEO)を務めるセ ルジオ・マルキオンネ氏が明らかにした。

マルキオンネCEOはこの可能性について、「われわれが検討中の 選択肢の1つだ」とした上で、その際に「株式公開は必要とされてい ない」と述べた。

クライスラー株20%を保有するフィアットは、昨年のクライスラ ー再建計画に盛り込まれた一定の内容を達成すれば、出資比率を来年 35%に拡大する方針をこれまでに明らかにしている。クライスラーの 新規株式公開(IPO)は恐らく2011年7-12月(下期)に実施す ると、マルキオンネCEOはかねて指摘していた。

同CEOはまた、IPOの実施前に資本構成を改善したい意向で、 それには実効金利が20%程度に達する米国とカナダ政府からの融資 の借り換えが含まれるもようだと説明している。利払いによってクラ イスラーは純利益を計上できないでいるという。

政府融資を返済することでフィアットはクライスラー株を新たに 16%取得するオプションの行使が可能になり、出資比率を51%に高 められる見通しだ。バークレイズ・キャピタルの先週のリポートによ ると、フィアットはクライスラーのIPO前にこうした措置を実施す ることで最大20億ドル(約1700億円)を節減するもよう。フィア ットはこれまで、13年までは出資比率を35%超に引き上げられない としていた。

同リポートの執筆を率いたアナリストのクリスティナ・チャーチ 氏は、政府融資の返済をまず実施した上でフィアットがオプション行 使を13年よりも前に利用する可能性があるかもしれないと指摘。ク ライスラーIPOを前に株式16%を取得するオプションを行使する 可能性について、マルキオンネCEOは「どうだろうか」と語ってい る。

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